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劇団四季『ひばり』ジャンヌの姿は、ガラスの天井に向き合う者達への賛歌である!

ジャンヌを見ていながら何度が眠りそうになった。面白くなかったというわけではない。ジャンヌが、女性でありながら、騎士になり、フランスのために立ち上がり、国を背負って戦おうとする姿勢を、両親ですら否定し、周囲は批判の目で見るばかりであった。困難にめげず前向きに進もうとする挫けないジャンヌの姿は、ガラスの天井に、女性であるコンプレックスと闘う女性達への賛歌であり、事実、この芝居を見て、泣いたという女性が多いとのことだ。







私の場合、5年ほど続いた婚活では、女性に相手にされず、会社では女性活躍社会の政府からの煽りを受けて、わざわざ女性のために役職を用意し、男性向きの仕事であるにもかかわらず、女性の部下をつけて育てろと無理強いされている。五所真理子のジャンヌの姿は、婚活で私を振った女性達を象徴しているようで、いい気持ちにはなれなかった。
ボーダレス社会、インクルージョンダイバーシティと叫ばれている現代日本においては、今回の『ひばり』の上演はとても良いことではある。私は今、ソープ嬢に恋をしている。年齢差があり過ぎるし、境遇の違いもあり過ぎる。このコンプレックスを乗り越えようとする言葉がジャンヌの姿だと感情移入を試みれば、クライマックスの戴冠式は、何よりの励みになる。人それぞれのガラスの天井はいつも存在している。この話は、それへの賛歌だと思いこめば、とても良い話だと、このブログに書きながら考えている。
カーテンコールでは、劇団四季恒例のスタンディングオペレーションになり、手を一生懸命振る観客は、女性ばかりであった。場面の変化もなく、セリフのみの芝居であるから、それぞれの役者の演技力そのものにすべてかかっているので、日本最高峰の力をもった劇団四季であるから、上演できるといっても過言ではない内容であろう。
ジャンヌと騎士が騎馬にのってお互い話ながら進むところは、身体の動きだけで表現されていて、その動きのたくみさにうなるものがあった。飲んだ水を笑いで噴き出すところも、身振り手振りで表すのみで、それがとてもリアルに伝わってくるのだから不思議である。
浅利慶太野村玲子が、今回ジャンヌの役をめぐっての不満から降板したということで、劇団四季内部における縄張り争いが勃発しているのだろうし、人間が織りなす社会では、いつもセクトをめぐっての争いごとが起きるようになっていると改めて思う。
明日から仕事だけど、どんな困難にもめげず意志を貫いたジャンヌの姿を励みに頑張るようにしよう。

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カテゴリ
阪神タイガース・プロ野球・スポーツ