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風俗嬢とのガチ恋は、スタンダールの『恋愛論』と共に!


おそらく人生最後の恋となるであろう風俗嬢への想いを、スタンダールの言葉の理解にあてようと考えている。これなら、月一で5万円かけることの価値もあろうことだ。
「私は素っ気なくあろうと懸命に努めている。言うべきことがたくさんあると思っている自分の心をだまらせたい。真実を記したと思っても、実はため息を記したにすぎないのではないかと、つねに恐れている」
ブログを書いていて、風俗嬢へのガチ恋をテーマに、6記事も書いたけれど、上述したことにすぎないのではないか?
私は風俗で働く彼女へ、素っ気なくあろうと、あまり重く受け取らないでくださいと言ったり、帰りがけに手を振って余裕あるふるまいをしたりしているけど、内心は、言うべきことがたくさんあるようで、ため息に過ぎないのではないかという恐れがあるのだ。
「相手が自分に賛嘆の念を抱いているという確信がもてないうちは、相手の期待に沿ったふるまいをするのは控えるべきである。そんなことをすれば興をそいでしまい、恋の生まれる可能性をつぶしてしまうか、少なくとも相手の自尊心を刺激してやらないかぎり、元に戻すことはできない。
 人は愚直さにも、八方美人的なほほえみにもひかれない。したがって社交界ではしたたかに見せる必要があり、それが気品ある物腰とされる。あまりに卑しい植物からは笑いすらつみとれない。恋愛において、われわれの虚栄心はたやすく手に入れた勝利を軽んじる。それにどのような状況でも、人は相手から与えられたものの価値を大げさには考えないものだ」
 これが200年以上前に文豪が書いたものだと考えるだけで恐ろしい。昨今、YOUTUBEで女の口説き方等をレクチャーしている動画が結構多い。
キャバ人間の動画は、いずれも風俗嬢と付き合うための方法が中心であるが、彼のロジックは、ただ人生は金と女だに終始しているもので、時間ばかりかけて、再生時間を稼いでいるだけである。しかし、時々、実体験からくる金言があるもので、女性は追うより追われたい生き物だというのには納得した。
上述したスタンダールのテクニックは、下手な媚売りは、相手の女性から雑魚認定されるというのと同じである。卑しい植物からは笑いすらつみとれないというニュアンスは、やはりキャバ人間とスタンダールの言語レベルの差が歴然としている。比べるだけ無理があるか……。
社交界ではしたたかに見せる必要があるというのは、ホストクラブの売れっ子は、みなこのスキルを持っているといえるだろう。また、女性が賛嘆の念を抱くだけの容姿(男性的魅力や色気)があってこその話で、ガマガエルのような容姿の男性では、人がうらやむ財力や肩書がないと難しいのかもしれない。
スタンダールは、情熱を賛美し肯定しているゆえに、私の今回の恋に勇気を与えてくれる。無理でも構わない。恋愛の幸福は、所有することではなく、情熱を持つことにあるのだから。もう今夜は興奮しているから、映像の世紀バタフライエフェクトオイルマネーの録画をみてから、寝ることにしよう。寝る前に勇気をもらった言葉をここに記そう。
「小説が、人の心を知るための新たな見方を示してくれることについては、私は昔読んで身につけたものをよく覚えている。自分が本の余白に書きとめた見解を見つけるのも好きだ。ただしこの種の楽しみは、人間についての知識を深めてくれる小説にはあるが、小説の真の喜びである夢想とは無縁である。そうした夢想は書きとめられない。
 活発な想像力をもった偉大な詩人は、みな内気だ。つまり詩人は甘美な夢想を中断されたり、かき乱されたりするかもしれないという理由で、他人を恐れるのである。注意を向けることを恐れるのだ。他人は俗な興味から詩人をアルミーダの園より引きずり出し、臭気芬々たる泥沼の中に突き落とそうとするが、怒らせでもしなければ、詩人に注意を向けさせることはできない。偉大な芸術家が恋愛にすぐ近い位置にいるのは、感動的な夢想によって心を培う習慣がついており、俗なものを嫌悪するからである。
 偉大な芸術家であればあるほど、防御のための城壁として、肩書きや勲章を求めるはずだ。」
スタンダールの明瞭な知性は素晴らしい。これからは、スタンダールと共に、風俗嬢の彼女と向き合っていこう。
 

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カテゴリ
阪神タイガース・プロ野球・スポーツ