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『アラジン』映画実写版をみて

 映画『アラジン』が封切られ、爆発的なヒットとなっている。先日、劇団四季の『アラジン』を観て、若くて貧しい盗人のアラジンが、王様の娘ジャスミンと結婚するという荒唐無稽な話で、しょっちゅう役者が茶々を入れたり、ふざけたり、おどけたりするので最初は観ていて不安になった。しかし、四季の役者たちの立ち居振る舞い、ダンス、歌、聞いていて心地よい発声法、どれもが洗練されているため、魅入られてしまう。荒唐無稽のテーマをいかに表すかというほど難しい芝居はあるだろうか?

下手糞な役者達でこのミュージカルを上演したら、舞台にバナナの皮が飛んでも文句は言えないほど怒りを買うだろう。

 映画版のストーリーは大方同じようになっている。舞台作品のようなライブ感はないけれど、古代アラビアの街に潜入したような気持ちにさせるほど、リアルな映像であった。アラジンの肩にのっている猿、ジャスミンに懐いているトラの動きがリアル過ぎて、現れるたびに映像にひきつけられる。アラジン、ジーニー、ジャスミンのキャラクターはそのままであるが、悪者ジャファーの権力への野望が真実味を帯びていて、御伽噺を読む気楽さを認めない作者の意図があると感じた。

 ジャスミンが王になる設定には異論がある。これで古代のアラビアを旅しているような夢から醒めてしまった。誰が王になるかなんてボカしておけばいいのではないか。この頃のディズニー映画に登場する女性は、家庭的で淑やかさのあるものを、社会進出を望む強く意思的なものに書き換えるし、ポリティカル・コレクトネスの思想が随所に見える。そのため作品の普遍的価値を損なっているものも多い。

 

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映画館内にハコカラが出来ていた。お一人様需要が増していると、販売士の更新講義で聞いた。1曲尾崎豊の「I Love You」を歌った。ヘッドフォンをしている自分の耳に歌声が響いてくる。2人でやるものではないなぁとやってみて思った。彼女にヘッドフォンをさせて愛を囁くのはいいかもしれない。

 

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カテゴリ
阪神タイガース・プロ野球・スポーツ