(昭和45年7月7日 産経) 私の中の二十五年間を考えると、その空虚に今さらびっくりする。私はほとんど「生きた」とはいえない。鼻をつまみながら通りすぎたのだ。 二十五年前に私が憎んだものは、多少形を変えはしたが、今もあいかわらずしぶとく生き永…
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