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映画・テレビ・カルチャー
『急に具合が悪くなる』──生きることを支える人たちへの賛歌
映画『急に具合が悪くなる』を観て、改めて「生きること」とは何かを考えさせられた。 物語の中心にいるのは、フランスの介護施設長マリー=ルーと、がんを患いながらフランスで活動する日本人演出家・森崎真理。国籍も言葉も文化も違う二人だが、その間に... -
文学・美術・思想
神が沈黙する世界で、愛する人を思う
「毎日、毎日、僕らは鉄板の上で焼かれて、嫌になっちゃうよ」 『およげ!たいやきくん』は、日本の歴史に残る大ヒット曲になった。子どもの歌でありながら、その歌詞に多くの大人が自分の姿を重ねたのだろう。 毎日、同じ場所へ行き、同じように働く。嫌... -
大人の体験記
誰ひとり抱きしめられず――四十五歳でよみがえった恋
ときどき、なんのために生きているのか、わからなくなる。 そんなとき、尾崎豊の「街路樹」が脳裏に響く。誰ひとり抱きしめることができないまま、街の中で歌っている――そんな孤独を歌った言葉が、あの声とともに、心の奥から浮かび上がってくる。 尾崎豊... -
大人の体験記
初恋の記憶と、愛情空間の空白について
この頃、学生時代の初恋の記憶が、ふいによみがえってくる。 それは懐かしさというより、むしろ私を苛むものに近い。あの頃の私は、女性をどこか聖女のように見たかったのだと思う。芸術の神としての女性。ミューズ。あるいは、現実の女性ではなく、自分の... -
大人の体験記
四十五歳になって、初恋の意味を考える
四十五歳になって、学生時代に好きだった人のことを思い出すようになった。 それは、単なる懐かしさではなかった。若い頃に戻りたいという、ありふれた感傷とも少し違っていた。もっと深いところで、自分の人生の空白に触れてしまったような感覚だった。 ... -
映画・テレビ・カルチャー
雪の宿、夜の桟橋、そしてゴッホの黄色い夜
大正時代に描かれた桟橋の絵を見ていると、水面に灯りが揺れていた。夜の港なのだろうか。遠くには船影があり、桟橋の上では二人の人物が、何かを話している。 客観的に見れば、何か劇的な事件が起きているわけではない。ただ、人がいて、灯りがあり、水面... -
映画・テレビ・カルチャー
石田徹也と《ゲルニカ》を見て考えたこと|叫びと沈黙としての絵画
東京藝術大学の『日曜美術館50年展』で石田徹也の作品に触れ、《ゲルニカ》と重ねながら、絵画が人間の苦しみをどう表現するのかを考えました。叫ぶ絵と、沈黙する絵。その違いから見えてきたものを綴ります。 -
大人の体験記
新宿バルボラ 青山ありすさん体験記|心の奥の硬い核を温めてくれる人
新宿バルボラで青山ありすさんに会った体験記です。知的な会話、相手を受け止める雰囲気、実際に過ごして感じた魅力を、自分の体験として振り返ります。