婚活を通じて出会った彼女が、詐欺師かもしれないという不安にさいなまれています。それでも、彼女の美しさと幼稚さが入り混じる姿に、心が揺れ動いています。
「なぜ、こんなに美しい女性が私のような男に惹かれるのか?」
最初は疑問でしたが、11回のデートを重ねるたびにその疑念は薄れ、結婚を真剣に考えるようになりました。しかし、彼女が社債の購入を持ちかけてきた瞬間、それまでの甘い夢が一気に崩れ落ちました。
「これ、詐欺じゃないか?」
そう思って問い詰めた瞬間、彼女は逆上し、「あなたの住所を教えてなんて私は言わない!」と怒り出したのです。この反応に違和感を覚えながらも、私はその場で冷静に話を続け、次の機会を残す形で別れました。
その後、何度かメールを送ると、彼女から遅れて返事が来るようになりました。しかし、返事が届くタイミングや内容から、彼女が詐欺グループの指示を受けているのではないかという疑念がますます強まりました。
それでも彼女への想いは消えません。
彼女の外見とは裏腹に、時折見せる幼稚な言動が、私の胸に温かい感情を呼び起こします。もしかしたら、彼女もまた辛い状況に置かれているのではないか、救い出してあげたいとさえ思うのです。
そして何より、彼女と家庭を築くことで、初めて真剣に仕事に取り組む意欲が湧いてきました。彼女が詐欺師であろうとなかろうと、もう一度会いたい、彼女が私の人生に必要な存在だと感じています。
「Kちゃん、君だけを信じて、君の幸せのために全力を尽くします。よろしくお願いします。」
今夜、彼女から返信が来るでしょう。もし彼女が詐欺師なら、再び距離を取るでしょうが、そうでないなら、私たちはまた会い、今度こそ新しい未来に向かって歩み始めるかもしれません。