nyoraikunのブログ

日々に出会った美を追求していく!

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眞子と圭の結婚は、天皇の人間宣言からくる結末だったのか?

f:id:nyoraikun:20211008092944j:plain遠藤周作原作の映画『沈黙』で、ポルトガルの宣教師の、何故、キリシタンを迫害し拷問するのか? という問いかけに、長崎奉行井上筑後守は、ここは日本であり、天皇の国だ。お前達の芽が生える土壌は、日本中探してどこにもないというようなやりとりがあった。
確かに、日本人にとって、天皇陛下は、天照大神から続く、万世一系の生き神様だとされてきた。米国に戦争で負けて、人間宣言をするまではそうであった。
その理屈で言えば、眞子様は、昭和天皇のひい孫であり、神のひい孫であった。現在では、神の姪であり、将来、神の姉ということになる。私には、天皇人間化を否定した三島由紀夫に相通じる考えをもっている。
数年前、仙洞御所に旅行するため、宮内庁に許可証を貰いに行った際、入口に、警察官が4人も配備されていた。皇居内は、掃き清められ、枝葉の除去をする作業員が多数いた。皇室の方達が動くたびに、警護だけでなく、品位を維持するために、衣食住から初め、多額の税金がかかっている。
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キリストは神の子であり、絶対の神がいると説いた。その神の前では、すべてが平等であり、普遍的人間性を道徳の目標に置いている。それゆえに、日本には、受け入れられなかった。天皇が神であるのに、すべての人類を凌駕する絶対の神がいるという話は無い。
将来の天皇になる悠仁の姉2人を、国際基督大学に入れる秋篠宮家に、問題があるのではないだろうか?
両親の言うことを頑なに聞かない姿勢は、大学4年間で触れたキャンパスの人達、学内の影響を強く受けているようでならない。
多額の税金を納めている国民からすれば、いまだに、皇室は神の住まいと同じぐらいに考えているのだから、その自覚を持って行動して欲しいものだ。
皇室を維持するために、多くの犠牲を払ってきた。命を落としたものは、数えきれないぐらいいるのである。この度の結婚は、それに泥を塗る行為だ。亡くなった日本人の方達が聞いたら、途方にくれ、血の涙を流すだろう。
日本という国は、国際化社会の中で、今後、形骸化していくようでならない。

映画『MINAMATA』は、水俣で生きる人々の闘う美しさを描いている!

水俣病が取り沙汰された1970年の熊本県水俣に、世界的に著名な写真家ユージン・スミスが来て、公害汚染との闘いを描くという内容の物語である。チッソの工場から海への水銀の流出が、20年以上も続いたことで、近隣の住民に深刻な中毒患者が現われたのである。
今から50年前に、わが国にであった事件なのであると思うと、今現在、放射性物質を海に流すことに決めたことで、その後、大きな健康被害が出なければいいと思う。私は、今の日本は大丈夫だ、科学が発展しているからそんなことはないと楽観的にとらえていた。しかし、小室圭と眞子の問題について、世論操作が歴然と行われていて、マスコミ各社、まさか朝日新聞までが、事実を捻じ曲げて、問題追及もせずに、2人の祝福ムード一色にしようとして、国民を欺こうとしている。
上級国民は、何をしても許され、守られる図式は、現在に存在していると、目を覚まさせてくれた気がするのだ。
この映画は、水俣病の患者を守ろう、もう一度、公害汚染の被害者に目を向けて、それを取り沙汰し、今でも苦しんでいる患者や遺族に哀悼の意を手向けようという類の感情を与えるというものではない。
スミスが水俣に来て、写真に収めるものは、公害に負けないで生きようとする人達の健気な美しさなのである。
水銀中毒で各指があらぬ方に曲がっていて、両足には、補助器具が固定されている青年が、雨の中、アコーディオンを無心に弾いている姿であり、母親が、目も見えず、ほぼ植物状態になった少女を、風呂場で笑顔に介抱している姿であった。↓
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芸術家の視点を通した水俣病であるから、私も、一個人として表現することで、社会の悪や醜さと闘い、美しい世界秩序を築く力でありたいというモラルを喚起する強さがある。1枚1枚の患者の写真、争議の写真は、闘おうとするモラルを、問いかけられる。
私は正直感動したが、大きな映画館に、私を含め3人しか観客がいなかったのは寂しい。コロナ禍で、暗い世相であるから、実際に流行る映画は、現在、上映している『イン・ザ・ハイツ』のような、移民街の貧しいが、彼女に恋をして、夢を叶えようとする姿を明るく歌ったミュージカル作品のようなものだろう。↓

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ゲームセンターから出てきたカップル。女性はジョーズの大きなぬいぐるみを抱いて笑顔でいる↓
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遠くから旅行できたのか?
これから遠出するのだろうか?↓
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有村架純が幽霊に見えた。新国立劇場で、『友達』を観ていた! 

f:id:nyoraikun:20210910210650j:plain9月8日(水)に安部公房作 演出加藤拓也の『友達』を観てきた。有村架純伊原六花らのテレビで活躍されている役者が数多く出演している。出演料や新国立劇場をつかうことで、経費を大分さかれているのか、舞台装置は、都市のビルをを思わせる建物の飾りが背景にちらほらあるだけである。
突然9人のお人好しの家族が、一人暮らしの男の主人公の宅に乗り込んでくるという話である。その会話や雰囲気は、いかにも周囲に溢れている善良な市民といった感じなのである。それに抗う男は、次第に、家族のルールにのみこまれていき、檻に閉じ込められて死んでしまう。1967年に書かれた戯曲ではあるが、現代のことを言い当てているようで、天才には、先が見えていたのだろう。原作に忠実に描かれていたが、スマホを持って生活していることまでは、安部公房は知るよしもないのであって、その点の書き換えは、演出家加藤拓也が実に見事にされていた。
多くのスターを目当てとした客で、客席は満員であった。スターシステムというのは、捨てがたいもので、テレビで何度も見たことのある人達が、舞台で演技をしている姿は、心に訴えるもので、幻想が現実になったかのような不思議な気持ちになる。正夢を見ているような感じといえばいいのだろうか。
伊原六花は、痩せていて顔が綺麗だったし、胸がたわわに実った果実のようで、普段の生活には、お目にしない魅力が、身体からも溢れていた。山崎一演じる父、長男の林遣都、主人公の男の鈴木浩介も、舞台に立っているだけで、身のこなしにも、オーラがあった。可憐でお人好しで、一家の中で、聖母マリアの生まれ変わりのような善良な女性を演じる有村架純は、テレビや映画で何度も目にしていただけあって、神のように見えてしまった。近寄ってはいけない、犯してはいけない人が目の前にいるんだと何度も胸中でつぶやいた。ナイフをバッグから取り出して、有村架純に突き刺すこともできるのではないかという悪魔の声も聞こえてくる。そんな危険な考えが脳裏に浮かぶのは、彼女の影響力は、日本を変えるほどのものがあると私は、知らずと認めているからであろう。
最後、役者が舞台で並んでお辞儀をするカーテンコールは2度あった。私は有村架純を凝視した。顔色一つ変えず、前を向いて立っている。ちょっと恐ろしい気持ちになった。天冠をつけた幽霊のように、はかなげに見えたのである。
それにしても、今度は、スターシステムを排した実力主義劇団四季の「アナ雪」でも観に行きたくなった。
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精子提供 サヨリとのやりとりNo.2

前回の記事↓

 

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サヨリ「お手数おかけしてしまい申し訳ありません。お会いする前に一度電話で話しませんか?」

私「こんにちは!
電話をしてもいいですけど、精子提供希望者としての私に、どういった素養を求められているのかがわからず、何をどう話していいのか戸惑っています🙇‍♂️
複数の方に応募しているそうですが、O型以外に、どういうところをみて、判断されているのでしょうか? 
私についての疑問があれば、まとめて文書にしてもいいですよ。精子は遺伝情報の物質であるから、世界最大の精子バンク「クリオス」では、妊娠の可能性をはかる精子の活動量が、価値の基準になるそうです。
おそらく、先天的な部分を、見た目や会話、振舞から推し量ろうということですよね。」

サヨリ

コロナもあるので会う際はなるべく手っ取り早く済ませたいです。できれば書類の確認だけで済ませたいですね。

これまでの経歴や趣味好み、体力や考え方などを知りたいです。簡単に言えば、就職の履歴書のような情報をヒアリングしたいです。

文章にしていただいても結構ですが結局提出いただいた文章に対してまた疑問が出てきたりして手間なのでセッション形式のほうが早くないですか?

精子の活動量が基準になることはたしかですよ。
精子が元気でないと元も子もないですもんね笑

会話の感じでも、もちろんわかることはあるかと思います。自分の言葉でうまく喋れなかったり、乱暴な印象の人とはそもそもお会いするのもちょっと怖いので、前段階の確認という意味でいかがでしょう?」

私「お疲れ様です!
そうですね!お話した方がお互い誤解なくやりとりできますしね。
わかりました。電話でお話をしましょうか。
いつ頃がよろしいですか?」

サヨリ「わー嬉しいです、ありがとうございます。時間帯ですが、夜って難しいでしょうか?」

 

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精子提供希望者からの連絡が入った!

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サヨリ「初めまして、O型のドナーさんを探しております。
一度お話しするチャンスをいただけませんか?
東京在住です。」

私「ご連絡ありがとうございます。
大丈夫ですよ。いつに致しますか?
また、どういった経緯でしょうか?
差し支えなければ、お話ください。」

サヨリ「早々のお返事ありがとうございます。
なかなか妊娠せず不妊治療中ですが原因もはっきりせず、ドナーさんにも頼りたいということで探しております。メッセージにてお互いの希望などすり合わせをしまして、条件が合えば実際に会って一度お話ししたいと思っております。
個人的な話になるのでチャットでお話しできませんか?ラインは子供の写真など載せておりますため、カカオトークにて一度メッセージさせていただけませんか?」

 

サヨリ「こんにちは!マッチングサイトから来ましたサヨリです。よろしくお願いします」

私「SHさん、こんにちは!
改めまして、もとよりです。
よろしくお願いします。
条件や希望ということでしたが、どういった内容でしょうか?」

サヨリ「もとよりさん、よろしくお願いします。初めてなので分からないことが多いのでご相談させてください。

まず、すみません、複数の方に応募していて、プロフィールをもう一度拝見したいのですがサイトから遡るのが難しく、もう一度自己紹介コピペいただくことはできますか。もし、今後お話が進んでドナーになっていただく場合、健康診断結果など最低限証明できる書類を拝見したりする必要があるのですが、そういったことには同意いただけますでしょうか。それともし過去にドナーとしての実績があれば教えてください」

私「

わかりました。下記になります↓
身長180センチ、体重70k です。
「1個の遺伝子だけでも遺したいと考え、登録しました。
以下、私の簡単なプロフィールです!
大学1年生の終わりまでは、本気でプロ野球選手を目指していました。あきらめてからは、小説家になりたいと安部公房三島由紀夫の全集を購入し、ひたすら勉強しました。
父親が高校の英語の先生、母親が小学校の国語の先生でしたが、本当はプロ野球選手と小説家になりたかったようですから、両親の夢を私は追っていたのでしょう。
母親方は、曽祖父、祖父が東大、母親が東京学芸大学、叔父が北海道大学ですし、父親方の兄弟は皆、背が高く、長男、次男が中央大学、父親が法政大学ですから、知的遺伝子においては悪くない方だと思います。
私も全国作詩コンクールで中学生の頃、特別賞を受けたこともあります。私立高校の野球部でもレギュラーでした。
遺伝子においては良くバランスがとれている方かもしれません。
よろしくお願いします。」

書類は大丈夫ですよ。しかし、匿名になります。過去にドナーの経験はありません。1人だけのドナーであればいいと考えています。もしご出産されたら、ドナーはやめようと思います🙇‍♂️」

サヨリ「どうもありがとうございます、お手数おかけしました。

匿名とのことですが、各種診断書など、お名前を拝見できないとご本人のものと判別できないかと思うのですがどうでしょうか?

特に性病検査や精子検査については母体はもちろん生まれてくる子供の健康に直接影響するためご本人のものであることを確認したいと、うちの主人も申しているのですが…」

私「お子さんが出来て、養育費を巡って訴訟が起きた事例があり、不安になっていました。
社会問題にとても厳しい会社に勤めておりますので、考えてしまいました。
主人がいらっしゃるということで、安心はしました前のお子さんもドナーで授かったのでしょうか?」

サヨリ

子供は主人との実子です。
2人おります。

3人目不妊治療中ですが不妊の原因がわからず、年齢のこともありドナーさんの力も借りたいと思っています。

そうですよね、、
こちらも、悪質なドナーに身元を偽って偽造の健診結果を受け取り、性感染症をうつされたというニュースを見て、生まれてくる子供のことを考えるとお金の問題では済まないことなのでそこだけは絶対確認せねばと思いました。健康状態証明の書類だけはご本人のものであることをどんな手段でもいいので確認したいです。」

私「性感染症は絶対ありませんけど、素晴らしくしっかりされた方で安心しました。お子さんが3人はいた方がいいですよね!
もしよろしければ、面談を希望します。よろしくお願いします。」

サヨリ「はい、常識的な考え方はありますし家計も安定しておりますので、ドナーさんに変な申し立てをするつもりは毛頭ございません、
もしご要望あれば面談に主人も連れて行くこともできます。
こちらも不妊治療をしているのでもちろん感染症など血液検査は全てクリアしております。

お会いするタイミングですが、子供の世話の関係などでできれば平日の昼間希望です。」

私「お疲れ様です!
まずは一度お会いしたいですね!
私も平日休みが多いです。
今月は公休日が少ないのと、予定があって難しいです🙇‍♂️
来月の予定は、9月※※※となっています。昼間で大丈夫です。
いかがでしょうか?」

サヨリ「ありがとうございます!
午前中なるべく早い時間でお願いできると嬉しいです。午前中開けやすい日はこの中でありますか?こちらは早めだと3日の予定は空いています!」

私「どの日も早く開けられますよ。3日で大丈夫です。どこにお住まいですか? 場所はいかがしますか?」

サヨリ「ありがとうございます!みなとみらいって遠いでしょうか?」

私「みなとみらいは横浜の赤煉瓦倉庫とか、港の見える丘公園などがあるところですよね。由緒あるところで、いいところですね!
多摩センター駅なので、ちょっと遠いですけど、都内在住ですよね??」

サヨリ「はい、家は都内です」

私「みなとみらいの場所がいいということですか?」

サヨリ「ちょっとみなとみらいに用事があって、
そこなら土地勘はあるのでわかるのですが、別の場所だとどこら辺候補になりますか?」

私「お住まいのところの近くでもいいですし、都会のホテルのラウンジや、ロビーでもいいですよ。デリケートな話ですので、狭いカフェだと話もしにくいですから、広々としたところの方がいいですよね?
せっかくみなとみらいまで来ていただいても、それに見合うだけの内容なのか、自信があるとも言えません。
どのあたりにお住まいなのですか? 差し支えなければ、教えていただけると助かります。」

サヨリ「できれば、東横線沿いだと助かりますね。わたしはカフェで全然いいですよ!あんまりかしこまった雰囲気だと緊張しちゃうかもしれません。電車で行くので、歩く時間ももったいないのでできれば駅近の場所希望です。」

私「いくつか面接した中からお選びになるということですから、緊張されなくて結構ですよ。自分で良ければ、全然構わないので……
渋谷駅はどうですか?↓
https://tokyolucci.jp/shibuya-machiawase
他が良ければ、お探しします🙇‍♂️」

サヨリ「渋谷駅近辺で9時半頃から入れる場所ってありますか?」

私「大概は10時からみたいですけど、サンマルクルノアールのナショナルチェーンのような店は、8時ぐらいから営業しているようです。渋谷のルノワールは行ったことがありませんが、ルノワールは大規模チェーンの中ではゆったりしている方ですよね。」

サヨリ「情報ありがとうございます。なるほどです、ルノワールは行ったことあるのでなんとなくわかります。空いてれば良いのですが。朝行くと渋谷は大体混んでるので…大体どの店も混んでるなーというイメージです」

私「もしよろしければ、予約致します。明日、いくつか駅近で調べてみますね! ゆったりしたところがいいですものね。」

サヨリ「お手数おかけしてしまい申し訳ありません。お会いする前に一度電話で話しませんか?」

橈骨頭骨折をしてから、1ヶ月の経緯を書いてみた。

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一切は過ぎていくものだな。骨折して休職していた時に、多くの映画や本を読めた日が懐かしい。貯金も2000万円近くあるから、全く働かないで、本を読んだり書いたりするのだったら、一体、何年ぐらいしのげるのだろうかと思う。好きなことだけしたいとすれば、そのことが頭に浮かぶ。文学ほど楽しいものは、世の中にないだろう。
橈骨頭骨折をしたのが、6月27日であり、それから、本日、8月6日までの経緯を書いてみようと思う。橈骨頭骨折とネット検索をして、一番救われたのは、医者が書いたものではなく、実際、怪我をして、リハビリを経ていく過程を記録した個人のブログであった。私も、正直に書くことで、いつか誰かに、その想いが伝わる日がくるのではないか。
6月27日に、職場であるスーパーの廊下を走っていて、鉄台車につまづき前倒しに転んでしまった。刹那、左腕で受け身をしたために、左肘の橈骨頭に骨折(ヒビ)が入ってしまったのだ。18時を過ぎていたため、緊急病院で診察を受けることになった。レントゲンを撮り、再度、診察室から呼ばれると、4人の看護婦と医師が真剣な顔で立っている。
「今から固定しますから、ワイシャツを脱いでもらっていいですか?」
と看護婦が険のある声で目を合わせてくる。これはただ事ではないと感じた。肘は、動かすと身がすくむような痛みであったから、ただごとではないことはわかっていた。骨折だけは勘弁してほしかったがしょうがない。おそらく、手術の必要はないだろうと、夜間の研修医らしい男性に言われた。
ギプスがとれた後のリハビリの大変さが頭に浮かんで憂鬱になってきた。
翌日、医者がレントゲンをみて、仕事は何をしているかと聞いてきた。鮮魚の仕事で、魚を卸したり、販売したりする仕事だと答えると、
2ヶ月はできないんだと優しく諭すように話してきた。書いてもらった診断書には、橈骨頭骨折 3週間の固定と、2ヶ月間の左腕完全免荷と記入してある。この先、どうなるんだろうという不安になった。
1週間後に骨折部がズレていないか確認して、3週間後に、固定を外してもらった。これ以上、つけておくと、肘が永遠に動かなくなるから外すんだからね、死ぬほど気をつけてね、簡単にズレるんだからねと念を押された。
すぐに復職とならず、人事部が間に入ってくれて、固定が外れてから、7日後に出勤することになった。鮮魚の現場は荒いから、固定が外れてすぐでなくて、やはり良かった。左腕が全くいうことをきかず、白く細くなった状態でやることになるとしたら、想像するだに怖いことだ。
固定を外す時に、伸びと曲げをやってみてと言われた。曲げは自然になるだろうから、伸びを意識的に、1日数回はやっておいて欲しいと言われた。1週間後に再度レントゲン写真を撮ってみた。ズレは無いが、まだ左腕がしっかり伸びていないらしく、しっかりやっておいてと言われた。手を伸ばして、手首を上に向けて、5指を下に向けるように力を入れるだけでいいそうだ。反動をつけて、伸ばそうとする必要はないということで、毎日、努力しているのだが、これ以上、真直ぐ伸びないようで、リハビリも壁にぶつかっている。朝起きると、また、腕が硬直して、何度か腕を伸び曲げをしないと、柔らかくなってこない。6年前、親指の腱を切った時も、柔軟性を取り戻すまで、数年かかった。左肘は、残り1ヶ月で元に戻るのだろうか? いや、仕事が出来るようになるのだろうか?
逃げ出したくなるけれど、前を向いて取り組んでいかなくては!

古代のアポロのトルソー

そこで二つの眼球が熟れていた
アポロの比類のない首をわれわれは知ってはいなかった だが
その胴体(トルソー)はいまもなお燭台(カンタラ)のように燃えているのだ

そこには彼の物を見る眼が ねじこまれたまま

失われずに 輝いている さもなければこの胸の隆起が
お前の眼を眩ますことはできないだろう そして腰の
かすかな回転にひそんでいる一つの微笑が
生産を孕んでいたその中心へ向ってただよってゆくこともないだろう

さもなければ この石は畸型で
両肩の透明なまぐさの下の不様な石にすぎないだろう
そしてこんなに猛獣の毛皮のようにきらめくこともなく

そのあらゆる隈々から まるで星のように
輝きでることもなかろう なぜならこの像にはお前を見つめていない
部分は何処にもないからだ お前はお前の生を変えなければならない

夜の散歩↓
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明日から復職! 自殺者は都市への解放を試みた先駆者である!

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いよいよ明日から仕事を始めることになった。骨折をしてから、骨が完全にかたまるまで、2ヶ月はかかるというから、本格的な始動は、8月30日以降ということになる。この1ヶ月は、重たいものも持てず、左手で身体を支えるなどしてはいけないということだ。果たして仕事になるのかと考えると不安で居たたまれない。
産業医との面接では、8月16日からにすればいいのでは? と聞かれたが、今の労働力を説明して、所属先の店長・チーフが良しとすれば、せざるをえない立場ではあるのだ。私とて、今の状況で商売戦線に復帰すれば、みじめで情けない思いをするのは知れている。
たとえば、産業医が耳の病気にかかり、聴力が回復するまで1ヶ月かかるとして、医院のオーナーが、筆談でもいいから出てきてくれ、あらかじめ患者には許可をとっているからと言われれば、出なければいけないというのに似ている。
私は今回の怪我で、仕事は嫌いではないが、職業意識が希薄であることがわかった。産業医との面接を近くで聞いていた保健師の人を例にとれば、心身にアクシデントが起こり、仕事から遠ざかっている人を復職までサポートすることに、生き甲斐をもっているということであれば、周囲の評価というより、仕事の内容そのものに価値をもっているといえるだろう。
スーパーの現場で働く人は、そういう人は少ない。生活の資を得るのに困らない給料を貰えて、商品を売るのが楽しくて、周囲や会社から認められれば満足といった輩が多い。それは、セルフサービスというのが大きい。日曜日鮮魚の商品を140万円ぐらい販売しても、思い浮かぶお客様の顔が、10人いればいいほうではないか。消費者の顔が不鮮明な寂しさを覚えるのである。
今、私は、これまで6年間積み重ねてきた信頼や評価の半分以上を崩してしまったところがある。職場復帰において、モチベーションも半分になってしまったと言っても過言ではない。しかし、6年間、色々な店で働く人達のことを思うと、言葉は悪いけれど不良社員が、1店舗に4人ぐらいいる。人事コストの垂れ流しになっている。
私は今、向き合っている壁、そこで進もうとする力の蓄積は、今後、会社にとって有益なものになる可能性を秘めていると信じる他ない。
店に立ち寄った帰り、京王線で人身事故が起きていた。運転再開まで、100分かかるそうだ。
私が鬱々とした不安の中で、職場を訪れるために乗っていた電車の後に、1人の女性が線路に身を投げたのだ。
即死であるから、苦しくないのだろうか?
楽に死にたいと誰もが考えたことがあるだろう?
安部公房が自殺者のことについて、一つの答えを出している。以下、『都市について』の抜粋です。
「ぼくの考えでは、都市が悪夢のイメージしか結びえない理由は、要するにぼくらが、まだ都市を十分に表現しつくす、都市の言葉を持っていないせいだと思う。ぼくらの血の中には、古い共同体の言葉が、すぐにも沸騰しかねない圧力をひめて、まだ息づいている。都市を語るときにも、ついその共同体的思考を借用してしまうことになる。すでに無力になった共同体の言葉で、共同体の対立物である都市を語ろうとするのだから、そのイメージが悪夢めいてくるのも、しごく当然のことなのだ。
 とくにおびえを感じさせるのは、人間関係の変化かもしれない。都市(産業社会)は、自己の成長の能率化のために、共同体的人間関係をすっかり再編成してしまった。比喩的に言えば、隣人の組織から、他者の組織へと、編成替えをしてしまったのである。おかげで市民は、共同体的な価値の固定から解放され、おのれの価値を拡大していく、自由競争の可能性を与えられることになった。可能性にすぎないとしても、ともかく可能性は与えられたのだ。そして、その自由に対t応するものとして、勝者には社会的地位という、栄冠が約束されはしたものの、それは同時に、幸運な例外を除く大多数の頭上に、苦い荊棘の冠を自覚させる結果にもなったわけである。
たぶん、そのせいだろう、自殺者を敗者の代表とみなし、同情よりも非難の目をむける点においては、どんな体制のモラルも、奇妙なくらいに通っている。敗者の存在は、体制の如何を問わず、社会にとっての恥部だからだろう。だが、敗者と自殺者を同一視すること自体、共同体的な思考に馴れた、偏見の現われにすぎないのではあるまいか。共同体にとって、自殺はつねに許すべからざる批判であり、挑発である。社会が自殺者に対して、つい保守的になってしまうのも、考えてみれば無理からぬことなのだ。
だが、隣人を受付けない、他者の組織の孤独に耐えられなくなったとき……無限の競争地獄に耐えられなくなったとき……はたして人は、まっすぐ死におもむくものだろうか。そんなことはない。人々はむしろ、偽の共同体にしがみつこうとする。閉鎖的ではあったが、気を許すことが出来た共同体へのノスタルジアから、内容のない共同体のシンボルにだけでも、しがみつこうとする。家庭、宗教、国家、その他もろもろの紋章の旗のもとに……。あげくのはてには、異端征伐という、まことに充実した生の目標さえ手に入れてしまうのだ。おかげで現代の都市は、その冷酷な本質にもかかわらず、現象的にはむしろ、疑似共同体のスーパー・マーケットの観さえ呈している。
 そう、自殺者はけっして単なる敗者ではないのである。現にしばしば、世間的には栄光の冠を与えられたと見える者さえ、自殺への道を選んでいる。おそらく彼等の失望は、一見都市の陽気を支えているように見える、雑多な疑似共同体の虚妄を見抜いてしまったせいにちがいない。その意味では、健康な生活人などよりも、自殺志願者のほうが、はるかに生の真実に近づいていたとも言えるのだ。と言うのも、都市が勝者に成功者の栄冠を用意しているという、そのこと自体、じつは共同体的発想の単純な裏返しにしかすぎず、けっして都市自身の言葉で語られた、都市の素顔などではないのだから。
だからぼくは、書きたかったのだ。なんとか、都市の言葉を見つけ出し、都市の孤独を病気だと錯覚している、その錯覚に挑戦してみたい。いま必要なのは、けっして都市からの解放などではなく、まさに都市への解放であるはずだ。自殺者や、失踪者たちは、たぶんその挑戦に敗れた先駆者だったのだろう。」
京王線に飛び込んだ無名の女性に哀悼の意を捧ぐ。

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