スーパーで魚を買うとき、こんなふうに迷ったことはありませんか?
「どれが一番新鮮なんだろう…?」
「刺身って、何時に買うのが一番いいの?」
私は、東京郊外のスーパーで10年以上、鮮魚部門に立ち続けてきました。
毎朝、氷にのったトロ箱を開けて、魚の目を見て、身を触りながら、「これは売れるな」「これはギリギリかな」と判断しています。
今回はそんな魚屋の現場から、誰でも簡単にできる「新鮮な魚の見分け方」5つのコツをお伝えします。

✅ 結論:ここを見れば失敗しません!鮮魚チェック5ポイント
新鮮な魚を見分けるときは、以下の5点をチェックしてください。
- 目が透き通っている(白く濁っていない)
- エラが赤く鮮やか(くすんでいない)
- 身にハリがある(押して戻る弾力)
- 皮やうろこにツヤがある(乾いていない)
- 全体に「生きていた感じ」がある(光沢・存在感)
では、それぞれを詳しく解説していきます。
① 魚の「目」を見てください
魚の目は、鮮度のバロメーターです。
透明感があり、黒目がくっきりしているものは鮮度良好。
逆に、白く曇っていたり、目がへこんでいる魚は鮮度が落ちています。
目を見れば、魚の「生命力」が残っているかが直感的にわかります。
② エラの中は「赤くてきれい」か?
鮮度のいい魚は、エラの中が鮮やかな赤をしています。
くすんで茶色がかっていたら要注意です。
パックされていて見られないときは、お店の人に「エラを見せてもらえますか?」と聞いても大丈夫です。
ちゃんと対応してくれるお店は、鮮度に自信がある証拠です。
③ 指で押して「弾力」をチェック
指でそっと押したときに、すぐに戻ってくる弾力があるかがポイントです。
ふにゃっとした感触で、押した跡が残る魚は、すでに鮮度が落ちてきています。
刺身や煮魚にしたときに「身崩れ」する魚は、この弾力が失われている場合が多いです。
④ ツヤ・ぬめりがあるか
皮に水分が残っていて、濡れたような光沢がある魚は新鮮です。
表面が乾いていたり、うろこがバラけている場合は、時間が経っている証拠です。
水分があるということは、まだ体内にエネルギーが残っている状態。
「見た目がつやつやしている魚」を選ぶことが、美味しさへの近道です。
⑤ 魚に「命の気配」があるか?
これは少し感覚的な話になりますが、慣れてくると、
まるでこちらを見ているような魚に出会うことがあります。
そういう魚は、まだ命の気配が残っているというか、
魚体全体にハリと輝きがあり、間違いなく味も良いことが多いです。
売場で目が合った魚は、信じてよいかもしれません。
🍳 魚をおいしく保つ!プロおすすめの道具3選
新鮮な魚を選んだら、次は保存と調理です。
ここでは、私が実際に家庭でも使っている便利な道具をご紹介します。
- 関孫六 包丁(貝印)
初心者でも刺身がきれいに引けます。切れ味と安定感が抜群です。 - ステンレスバット+ザルセット
魚の血抜きや下処理に最適。臭い移りもしにくく衛生的です。 - 真空パック機(アイリスオーヤマ)
冷凍焼けを防ぎ、味の劣化を防げます。魚の保存に革命的です。
これらの道具はAmazonや楽天で購入できますので、ぜひ一度チェックしてみてください。
🙏 魚を並べながら、私は祈ることがあります
魚を扱う仕事は、ある意味で「命を売る仕事」だと思っています。
朝、まだ冷たい氷の上に並ぶ魚の目を見ると、
「きれいだな」「ありがとう」と、思わず心の中で手を合わせたくなります。
食べることは、命をいただくこと。
今日の一尾が、誰かの食卓で大切に味わわれたら、それが一番の幸せです。記事が役に立ったら、ぜひSNSなどでシェアしていただけるとうれしいです。
これからも、鮮魚の知恵や命の話をお届けしていきます。この記事が役に立ったら、ぜひSNSなどでシェアしていただけるとうれしいです。
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鮮魚の目利きは、実のところ「体感」で身につくものです。今回ご紹介した見分け方も、何度も魚を見比べていくうちに、自然と勘が働くようになります。
魚たちは、もともと海の中で命を輝かせています。水分をたっぷり含んだ体は、まさに海の恵みそのもの。でも、水揚げされ、売場に並ぶころには、少しずつその水分も失われていきます。
だからこそ、ぜひ「うるおい」を感じ取ってください。命のきらめきを見逃さないでください。私たちは、海の命をいただいて生きているのですから。
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