【精子提供を控えた男の本音】ウィッグを買いに原宿へ。薄毛の自分と向き合う日

今月末、精子提供者として、ある女性と初めてお会いすることになった。
しかも今回は、相手が「本気」だ。遠方からわざわざ訪れてくださるという。
この話を聞いたとき、私は決意した。
**「絶対に幻滅させたくない」**と。

目次

原宿プリシラでウィッグを購入。「NO WIG, NO LIFE」のメッセージに背中を押されて

私は薄毛だ。いや、正直に言えば、けっこう禿げている。
これまでは開き直っていたが、今回は違う。
相手は私の容姿を一切知らず、何度もやり取りを重ねた上で、親しみを感じてくれた人。
その信頼を裏切りたくなかった。

そこで私は、**原宿の人気ウィッグショップ「プリシラ」**に足を運んだ。
買ったのは1万円程度の自然なウィッグ。
店員さんに「ハロウィンみたいにならないか」と聞くと、
「大丈夫ですよ。普段見慣れてる自分だから違和感を感じるだけです」と、あっさり返された。

確かにそうかもしれない。
**「NO WIG, NO LIFE」**とプリシラの袋に書かれたメッセージに、妙に納得してしまった。

罪悪感と向き合う夜。嘘で塗り固めた自分に問いかける

私は44歳だが、相手には「40歳」と伝えている。
ウィッグをかぶっていれば、ギリギリ通るだろう。
だが、メールを通じて築かれてきた信頼の上に、私は“少しずつズレた自分”を積み重ねている。

それでも、ここまで好意的なメッセージを送り続けてくれた彼女が、
実際に会った瞬間に「やっぱりやめてほしい」と言ったら——
正直、傷つくだろう。

タイミング法での提供を希望。性の現実と、40代の戸惑い

今回は“タイミング法”での提供、つまり性行為による方法を希望されている。
しかし、彼女の言葉には戸惑いも滲んでいた。
「身体を見られるのが恥ずかしい。顔は見ないでしてほしい」と。

風俗以外で女性とそうした経験のない私には、逆に新鮮すぎて戸惑った。
「素の女性」と関係を持つということの意味を、40代になって初めて考えさせられた。

鏡の中の自分に問いかける。精子提供に求められる“外見”とは?

遺伝子を提供するという行為において、
本当に見た目が重要なのだろうか?

それでも、「前に一度、この頭で会ったらキャンセルされた」という過去が脳裏をよぎる。
だから、今回だけは、全力で整えて臨みたい。

彼女は、私にどんなイメージを抱いているのだろうか?
「見た目」か、「人間性」か、「遺伝子」か。
何を本当に求めているのか、それが知りたい。


結び:精子提供という現実の中で、自分と向き合うということ

私は、今、過去に忘れていた**「罪悪感」**と再び向き合っている。
自分を取り繕うことの是非よりも、
相手を傷つけないために、自分ができる最大限の準備をしたい。

ウィッグをかぶるのは、見た目を偽ることではなく、
「想像に応える誠意」だと、私は思っている。

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この記事を書いた人

大日如来参上のブログへようこそ。ここでは、性の本質、結縁の道、聖地巡礼、社会の問題、舞台や映画のレビュー、そして智慧の書など、多様なテーマを通じて、内なる美と智慧を探求します。
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