孤独な一人旅で気づいた「人は一人では生きられない」という当たり前の話
指に刺さった鯛の棘が、10日間ずっと痛かった。
東京の夜景よりも、
吉原で遊んだ時間よりも、
浅草のホテルよりも、
結局いちばん心に残ったのは、
病院でその棘が「スッ」と抜けた、あの一瞬だった。
──ああ、人は一人じゃ生きられないんだな。
そんなことを、東京の空の上と、吉原のネオン街と、浅草の路地裏で、ずっと考えていた。












スカイツリーの夜景は、思ったより静かだった【東京観光レビュー】
久しぶりに東京スカイツリーに登った。
展望台から見る夜景は、もっとギラギラした光の海を想像していた。
でも実際は違った。
意外なほど、静か。
東京駅周辺だけが明るく、
新宿やタワー方面が光り、
その間にはぽつぽつと暗闇もある。
「眠らない街」というより、
巨大な生活の集積地を上から眺めている感覚。
街はカオスではなく、むしろ整然としていた。
道は整理され、ビルの高さも揃い、まるで模型みたいだ。
完成された都市。
これ以上、東京って発展する余地あるのかな、と本気で思った。
エレベーターは外国人だらけ。
フランス人、中国語、英語、南米系の家族。
そしてアニメコラボスペースには若い女性の列。
「ああ、日本はアニメで世界を呼んでるんだな」と実感する瞬間だった。


ソラマチの海鮮丼1790円。東京価格を噛みしめる
ソラマチのフードコートで
マグロ・サーモン・いくら丼(1790円)。
美味しい。
でも、しみじみ思う。
「23区価格だな……」
観光地のご飯って、味よりも「場所補正」が大きい。
花見の団子がうまいのと同じで、
夜景のハンバーグも、スカイツリーだからうまい。
料理って、景色込みのエンタメなんだと思う。


吉原サブマリンで遊んだ夜。2時間の幸福と、長い孤独
その夜は吉原へ。
サブマリンで橘さんと過ごした2時間。
この「時間制の幸福」って、妙に自分に合っている。
昔はカップルを見ると羨ましかった。
でも今は違う。
たぶん自分は、一人の時間がないと壊れるタイプだ。
ずっと一緒にいる恋愛より、
2時間だけ濃密な時間のほうが楽。
それが良い悪いじゃなくて、単なる気質なんだと思う。
無理して「陽気な自分」を演じると、たぶんどこかで折れる。
だからこれでいい。
鯛の棘を抜いてくれた浅草の外科医に、いちばん救われた話
スカイツリーにいる間、ずっと指が痛かった。
魚を捌いたときに刺さった鯛の棘。
10日間、異物感が消えない。
浅草の外科に電話すると
「明日9時に来てください」
翌朝、麻酔なし。
針とピンセットで一瞬。
スッ。
それだけ。
痛み、ゼロ。
あまりにも呆気なくて、ちょっと感動した。
夜景より、観光より、風俗より、
この瞬間がいちばん心を動かした。
ああ、プロってすごいな。
人って、こうやって支え合って生きてるんだな。
そう思った。
江戸遊(浅草スーパー銭湯)が想像以上に良かった【都内No.1レベル】
その後立ち寄った
浅草のスーパー銭湯「江戸遊」。
ここ、正直かなり良い。
・サウナ充実
・休憩スペース広い
・マッサージチェア使い放題
・都心で24時間約3000円
極楽湯よりコンパクトだけど、
「どうすれば客がくつろげるか」が徹底的に設計されている。
これは流行るわ、と納得。
仕事柄、つい「売れる理由」を考えてしまう。
やっぱり一番大事なのは
“自分がやりたいか” じゃなくて
“客から見てどうか”。
商売の本質ってここだよな、と改めて思う。
夜景より、人間のいる地面のほうが面白い
スカイツリーから東京を俯瞰した。
でも結局、心が動いたのは
・指の棘が抜けた瞬間
・ホテルの朝食のウィンナー
・銭湯でゴロゴロした時間
・吉原のネオン
全部、地面の出来事だった。
高い場所からの景色より、
人と触れ合う現実のほうが、ずっと濃い。
僕はたぶん理想主義じゃない。
徹底的に、現実主義だ。
だから今日も、またどこかへ一人旅に出たくなる。
ホテルに泊まって、街を歩いて、
誰かの仕事に救われて、飯を食って、風呂に入る。
それだけで、十分、生きている気がするから。

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