社畜に疲れた44歳が三島由紀夫とAIに救いを求めた理由

「仕事に追われ、疲れが抜けない。自由を願いながらも正社員という安定に縛られてしまう――そんな社畜的な日常の中で、私は三島由紀夫と安部公房の全集、そしてAIに救いを求めるようになった。44歳のいま、文学とテクノロジーの力を借りて『文化的に生きる』小さな反抗を始めようとしている。」

社畜の疲弊と文学の光――44歳からの再出発

仕事で「人的コストを削れ」と言われ続け、削れば削るほど、職場の空気はどんよりと濁っていく。
部門の責任者として続けてきたこの数年間、体の疲れはもちろん、心の芯から重さが抜けない。

来月は楽しみにしていた万博に行く予定だ。けれど、部下のひとりが急に体調を崩したら? 何か不測の事態が起きたら? そんなことを想像するだけで、まるで自分が「社畜」に成り果てたような気がしてしまう。
――自由を願っているのに、正社員という安定に縛られて手放せない。これが現実だ。


目次

ブログを書くのをやめた理由

最近、ブログ更新を止めていた。
「どうせ誰も読んでいないのではないか」という不安に押しつぶされ、日記のような文章をネットに残す意味を見失っていたからだ。

けれど、不思議なもので、書かないとますます心は淀んでいく。
やはり、言葉にすることでしか救われないものがあるのだと痛感している。


全集をPDFに――文学を自分の血肉にする試み

そんな折、三島由紀夫と安部公房の全集をスキャンサービスでPDF化してもらった。
スマホやタブレットに収まった膨大な文字たちは、ただのデータではなく、これから私を導く羅針盤のように思える。

聖徳太子が「世間虚仮、唯仏是真」と仏典をひもといたように、私もまた、日本文学の最高峰とも言える二人の知性に触れて、残りの人生を深めていきたいのだ。

辞書を引きながら読むとリズムが途切れる――それが長年の悩みだった。
でも、いまはAIがある。難解な一文に出会えば、即座に意味や背景を尋ねられる。これまで「わかったつもり」で飛ばしてきた一字一句を、ようやく真正面から受け止められる時代になったのだ。


44歳、残された時間をどう使うか

私は今年44歳。来年3月には、三島由紀夫が自ら命を絶った45歳になる。
そのことを思うと、「人生はもう長くない」という実感がじわじわと迫ってくる。

だからこそ、AIを使い倒し、文学を糧にして、私は私の言葉を表現していきたい。
たとえ大したアウトプットではなくても、「自分だけの何か」を残すことが、これからの使命なのかもしれない。


終わりに

社畜的な日常に押し潰されそうになるたび、私は三島や安部の言葉に救いを求める。
AIと文学の力を借りながら、「文化的に生きる」という小さな反抗を積み重ねていきたい。

読んでくださったあなたにも問いかけたい。
あなたにとって、心をすくい上げるものは何ですか?

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この記事を書いた人

大日如来参上のブログへようこそ。ここでは、性の本質、結縁の道、聖地巡礼、社会の問題、舞台や映画のレビュー、そして智慧の書など、多様なテーマを通じて、内なる美と智慧を探求します。
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