
最近、フィッシング詐欺があまりに身近になってきました。
両親は「NTTからのボイスメール」という偽の留守電に危うく折り返しそうになり、職場でも実際に引っかかった人がいました。その人は普段から周囲に不愉快な印象を与えるタイプなのですが、今回の件で、「明石家さんまさんが言っていた“人を不快にさせる人は頭が悪い”という言葉、なんだか腑に落ちるな…」と思ってしまったほどです。
ただ、冷静になって考えてみると、騙されるのは知性の問題というよりも、“情報リテラシー”や“警戒心の持ち方”の問題だと感じます。
■ なぜこんなにもフィッシング詐欺が横行しているのか?
- メールやSMSで一斉送信するだけで犯人側は効率よく儲けられる
- 高齢者やネットに不慣れな人をターゲットにしている
- 最近は文面も巧妙化し、公式サイトと区別がつかないほど自然
- 「至急対応」「未払い」「アカウント停止」など焦らせる手口が多い
たとえば最近増えているのがこんな文面:
- 「【NTT】ボイスメールが届いています」
- 「Amazonで不正利用が確認されました」
- 「メルカリの売上金に関する重要なお知らせ」
- 「ETCに未払いがあり、このままだと法的手続きに移行します」
どれも、一見すると本物のように見えます。特に高齢者や忙しい社会人にとっては、“つい反応してしまう”危うさがあります。
■ 守るべき習慣──まずは「家族内のルール化」
私が実際に家族に伝えたルールはとてもシンプルです:
「メールや電話で“至急対応してください”と言われても、必ず誰かに相談すること」
特に高齢の両親には、「怪しいなと思ったら、返信もクリックもしないで、すぐに子どもに聞いて」と伝えています。スマホやパソコンに詳しくなくても、この習慣さえあれば被害は大きく減ります。
職場でも、フィッシング詐欺の事例を共有し合い、「誰でも引っかかりうる」という前提のもと、恥ずかしがらずに相談できる空気をつくることが大切だと感じました。
■ 最後に──怒りを知恵に変える
詐欺に対して怒りを感じるのは、当然の感情です。でも、その怒りをただ抱え込むのではなく、「自分の家族や未来を守る知恵」に変えていくこと。これが、今の時代を生きる私たちに求められている姿勢なのかもしれません。
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