【映画レビュー】『別離(A Separation)』――イラン発、“家族”と“信仰”がぶつかる瞬間にあなたは何を選ぶ?

――迷ったら観てほしい。
110分が過ぎたあと、あなたは“シンプルな正解”が存在しない現実を突きつけられ、しばらく動けなくなるはずだ。


目次

▼この記事でわかること

  1. 3分で読めるネタバレ最小あらすじ
  2. 〈介護・信仰・格差〉という“イランのリアル”と“日本の明日”のシンクロ
  3. 元祖・社会派サスペンスとしての面白さ――“最後まで息が詰まる”理由
  4. 思わず語りたくなる注目ポイント5選(娘テルメの名演…etc.)
  5. どこで観られる?配信&DVD情報
  6. ブログ運営者の“推しコメント”と考察まとめ

1│まずは作品データ&ざっくりあらすじ(ネタバレほぼゼロ)

項目情報
原題A Separation
公開2011年(日本公開 2012年3月)
監督・脚本アスガー・ファルハディ
受賞歴第84回アカデミー賞®外国語映画賞、ベルリン国際映画祭 金熊賞ほか多数

ストーリー3行要約

  1. テヘランに暮らす中産階級の夫婦〈ナデル×シミン〉は、娘テルメの将来のため海外移住を計画する。
  2. しかしナデルはアルツハイマーの父を置いて行けず、夫婦は訴訟寸前の別居へ。
  3. 父の介護を任された家政婦ラジエーが“ある事故”に遭った瞬間、嘘と誇りと信仰が複雑に絡み合い〈誰も悪人ではない〉地獄のような裁判劇が始まる――。

2│“イラン映画”なのに身につまされる理由

  • 介護離職――高齢化×共働きの板挟みは、東京郊外のあなたの家とも地続き。
  • 宗教とメンタルヘルス――「悩みはコーランに預け、今日を生きる」ラジエーの姿は、日本の“スピ系依存”と鏡合わせ。
  • 見えない格差――中産階級 vs. 貧困層の“一線”が、崩れた瞬間に噴き出す暴力性。

▲こうした社会課題を全部乗せしているのに、説教臭くないのがファルハディ監督の真骨頂。
むしろ、“自分だったらどう証言する?”と観客を当事者に巻き込む容赦ない脚本力がPV量産ポイントでもある。


3│ミステリー脳が歓喜!最後まで息が詰まる仕掛け

  • 冒頭2分で“葛藤”を提示→一気に別居へ
  • 裁判所シーンはハンドカメラで臨場感MAX
  • “正直者が救われない”状況を二転三転させる 伏線回収 が痛快

「嘘をついたの?」――テルメ(11)の震える声が極上のサスペンス・スイッチ。


4│語りたくなる!注目ポイント BEST 5

  1. テルメ役サリナ・ファルハディの目線芝居
  2. 扉一枚で分断される男女空間――イランの敬虔さを体感
  3. 硬質な路地裏サウンドが導く“リアル・テヘラン”
  4. 脚本 vs. アドリブ:俳優が真実を知らされないまま撮った衝撃シーン
  5. エンドロール前の沈黙3秒――あなたの“家族観”を試すラストカット

5│今すぐ観る方法(2025年5月現在)

  • 配信:Netflix、U-NEXT、Amazon Prime Videoでレンタル&見放題(作品入替えに注意)
  • 円盤:Blu-ray&DVDは〈ギャガ〉から発売中。音声解説で深掘りしたい人におすすめ。

6│ブログ主の“推しコメント”&まとめ

人は“正しさ”より“体面”を選ぶ――。
その瞬間に、家族も信仰も国家も、同じ事象をまったく別の言葉で語り出す。
**『別離』**は〈遠い国の問題〉を〈あなたのダイニングテーブル〉へワープさせる魔法の鏡だ。
鑑賞後、ぜひ感想をコメント欄でシェアしてほしい。きっとあなたの視点が、私のモヤモヤをまた揺らしてくれるはずだから。


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▼あとがき

ロッテントマト**“99% Fresh”**の傑作は、10年以上経っても色あせない。
「自分ならどちらの親を選ぶ?」というテルメの問いに、今のあなたはどう答えるだろうか。

答えはスクリーンの外。次はあなたの番です。

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この記事を書いた人

大日如来参上のブログへようこそ。ここでは、性の本質、結縁の道、聖地巡礼、社会の問題、舞台や映画のレビュー、そして智慧の書など、多様なテーマを通じて、内なる美と智慧を探求します。
私は、衆生の心の美を見つめ、その内なる光を見出す手助けをしています。
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