nyoraikunのブログ

日々に出会った美を追求していく!

三国伸治先生 小学校教諭の思い出! 朝日新聞のロックじゃねえを読んで!


朝日新聞の朝刊で、小学校6年生の時の担任が、「ロックじゃないぞ」という言葉をキーワードにして、情操教育をしていた事例が紹介されていた。

筆者(森川葉の音さん)が 小学6年生時の担任教師の思い出.

その人は、とにかくよく「怒る」.しかも、ほかの「大人」とは違う基準で「怒る」.

宿題を忘れても怒らないが、嘘をつくと怒る.

窓ガラスを割っても怒らないが、黙っていると怒る.

怒って、そして その怒りが頂点に達した時、「ロックじゃねえ!」と叫ぶ・・・

筆者の森川さんは都内在住の、現在21歳の大学生.

タイトルは「今も聞こえる、ロックじゃねえ!」

成人した今も、さまざまな場面で この「ロックじゃねえ!」の怒号が耳に蘇る・・・と.

この良心をさずけられただけで、小学校の先生は、120点の仕事をしたといえるのではないだろうか。

私の通う東京都多摩市落合北落合小学校6年生の時の担任の先生が三国伸治先生であった。この先生のことを、職場の同僚に語ったところ、興味をもってくれた話をここで語りたいと思う。

学校の授業以外は、いつもニワトリ小屋に通う違う教室の生徒がいた。ある日、私を含めた4人で声をかけた。
「何でニワトリ小屋にいくの?」
「ニワトリとしゃべれるの?」
そうしたところ、無視をしてからにらみつけ、ニワトリ小屋に行ってしまった。私達は、どうやってしゃべれるか、教えてくれよとか、からかった調子の声を上げてから笑った。そこで、1人の身体は大人であるが、内面は、たいそう未整理な友人が、頭にきて、砂を投げ、次に石を投げつけた。当たるほどの距離ではなかったが、そのことが先生経由で、三国先生にまで連絡がいき、私達は、その日授業を受けさせてもらえず、給食にもありつけない事態となった。先生は、私達4人は、1人の女子生徒を殺したと怒っていた。
1人不服な面持ちであるのは、石を投げつけた友達であった。彼は、きっと、仲良くなろうと思って声をかけたのに、あの態度はなんだ、俺達4人と遊ぶより、ニワトリ4匹と遊んでいる方が楽しいのか、バカにしやがってと怒っていたのに、なんで、先生は、そんな気持ちを一顧だにしてくれないのか? という不信感であろう。
今まで悪いことをすべて書くように言われ、1人は、先生が掃除の際に、生徒達に箒を持たせて、ロックンロールの音楽にのって掃除をさせる、そのテープの1本を、校舎の裏に、穴を掘って埋めたということを書いた。ウッキーと声を吹き込んで消せなくなったからである。

それを知った先生は、「今日は帰っていい」と今までの、怒りが嘘のように、帰途につけた。

翌日、みんなでその場所にいき、掘り起こしてテープが出てきたところで、先生は、泣きそうな顔で、みんなやり直せるかなと呟いた。テープに吹き込む言葉が、みんなにとって素晴らしいものであればいいと話した後で、
「みんなやり直せる」と語りかけた。
先生は、イベントのたびに、ギター片手にジョンレノンの歌を歌っているほどに、アーティストなんだなと今では思う。教室が、先生の表現手段であり、ある独裁を振るえる場所が、小規模でもあることを望む人であるのだろう。

松岡洋右国際連合を脱退したところのビデオに、男子生徒が格好いいと声があがった時も、お前軍人だぞと怒り出し、卒業式の予行練習でも、君が代は歌わなくていいぞと癇癪を起し、実際、先生は歌わなかった。

石原都政において、君が代を歌わない先生が、教育委員会に送られ復職できない事例が取りざたされていた頃、あの先生を思い出し、ググってみた。すると、町田の小学校の学芸会の後で、ジョンレノンのイマジン熱唱、格好良かったですねと記事が出てきた。変わっていないなと思う。

あの頃、遊んだ4人も、今は大人になって、分別臭くなっているのだろう。何か、一抹の寂しさが、初冬のこの季節に身に沁みる。

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