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		  【連載第6回】トルクメニスタン館──禁断の国が放つ、異世界の光■ 「中東の北朝鮮」と呼ばれる国へ 日本館を出たのが17時30分頃。アースマートの19時10分予約まで少し時間があったので、Xで話題になっていたトルクメニスタン館に立ち寄ることにした。 トルクメニスタンは中央アジアに位置し、豊富な天然ガス資源で潤う一...
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		  【連載第5回】日本館──静かな熱意と循環の未来■ 地味だけど、胸を打つ日本館 2025年大阪・関西万博の日本館は、他の派手なパビリオンと比べると一見地味だ。エンタメ性で大衆の人気を集めるタイプではない。だが、一歩足を踏み入れると──そこには、日本らしい真面目さと静かな情熱が満ちていた。 最初...
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		  【連載第4回】イタリア館──人類の魂が宿る場所で■ 世界が息づく空間 世界の国宝級芸術が来日すると、たいてい人混みに圧倒されて「なんだかな」と思うことが多い。だがレオナルド・ダ・ヴィンチの**受胎告知**を初めて見たときは、違った。今にも動き出しそうなほど精緻で、生々しく、言葉を失った。現代...
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		  【連載第3回】スシローと未来の都市──孤独と熱狂のはざまで■ 静寂の森を抜けて いのちの未来を後にし、朝に通った静けさの森を今度は左手に見ながら北上した。途中、スシローが「本日の予約は締め切りました」と掲示していたが、スタッフに尋ねると「午前中なら今だけ入れますよ」と言われ、その「今だけ」に心を動...
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		  【連載第2回】いのちの未来──涙と問いの森で■ アメリカ館を後にして アメリカ館を出ると、私は地図を片手に夢洲の森を西南へと歩き出した。走ってきた時は一瞬だった道も、歩いてみるとまるで別世界。右手には静まり返った森が広がり、ふと富士の樹海のようだと思った。ようやく視界にアースマートが...
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		  【連載第1回】2025年大阪・関西万博──熱気と混沌の中で■ はじまりは、東横イン弁天町 9月16日(火)、前夜に東横イン弁天町に泊まり、始発電車で夢洲へ向かった。車内は異様な緊張感に包まれていて、駅に着くやいなや、人々は目を血走らせ一斉に駆け出した。私も不用意に前へ出た瞬間、弾き飛ばされて尻もちを...
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		  外面を削り、内面を掘り出す ― 生をめぐる思索外面から削り出される内面 ― 生をめぐる思索 私たちは普段、「内面」と呼んでいるものを、あたかも独立した実体のように考えがちです。しかしよく考えてみると、それは外の世界からの印象や想像の堆積に過ぎないのではないでしょうか。むしろ危ういのは、...
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		  16歳の安部公房に学ぶ――自分の目で見て判断するということ若き日の安部公房と、私の原点 私と安部公房の生い立ちは大きく異なる。彼は小学生のころから完全なエリート教育を受け、3年生にして年間250冊の「有益」とされる本を読破させられ、数学の天才と評された人物だ。一方で私は、「自分の目で見て、自分の判断...
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		  仕事で心身崩壊…それでも大阪万博と飛田新地に行く私の理由殺人的な労働の日々と、心の叫び 気づけば、仕事の日々は「殺人的な忙しさ」が続いている。最初は気合でなんとかしても、3か月経つと休みの日に全身が鉛のように重くなる。社会のシステムをもっと早く知っていれば…と思うが、私はただ「レールから外れるこ...
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		  「映像の世紀プレミアム」を見て考えた、日本の歴史と大阪万博、そしてAIの未来昭和の宰相と国民の熱狂 NHK「映像の世紀プレミアム」では、昭和の宰相たちが“アメリカに勝てるはずがない”と分かっていながらも、国民の熱狂に押し流され、戦争を長引かせた姿が描かれていました。幼い頃に学校で教えられた「国民は犠牲者だった」という...
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		  新宿バルボラで涼風花音と出会った夜 ― AI博覧会から風俗体験まではじめに 三連休のある日。東京国際フォーラムで開催されたAI博覧会に参加した後、新宿で少し寄り道をした。そこで出会ったのが、新宿バルボラの涼風花音さん。AIと人間の未来について学んだ昼間と、風俗という人間の本音に触れる夜――そのコントラストが実...
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		  社畜に疲れた44歳が三島由紀夫とAIに救いを求めた理由「仕事に追われ、疲れが抜けない。自由を願いながらも正社員という安定に縛られてしまう――そんな社畜的な日常の中で、私は三島由紀夫と安部公房の全集、そしてAIに救いを求めるようになった。44歳のいま、文学とテクノロジーの力を借りて『文化的に生きる...
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		  【退職した29歳女性に会って気づいた】僕らはいつの間にか、何者にもなれないまま年を取っていく。7年前、新入社員として僕の職場にやってきた彼女が、退職するというので会いに行った。彼女はもう29歳。あの頃は「若い」としか思っていなかった彼女が、もうすぐ30。時の流れが速すぎて、言葉を失った。 静岡出身の彼女は、どこか屈託がなくて、太陽みた...
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		  広陵高校の勝利が意味するもの──「勝てばチャラ」なのか?いじめが報道されてもなお、チームが勝ち進めばすべてが正当化されるのか?「勝てば償われる」そんな空気がまかり通るのであれば、それは極めて危険なメッセージである。 スポーツが学校のイメージアップのためのツールになっているならば、今回のような問...
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		  国立西洋美術館で出会った異彩を放つ女性と、絵画が教えてくれた“オンリーワン”の生き方美術館で出会った、対照的なカップル 展示室で見かけたカップルが印象的だった。女性は一枚一枚の絵をじっくり見つめ、細部まで味わうように時間をかける。一方、男性はペットボトルの水を飲もうとして係員に止められるなど、どこか「彼女についてきただけ...
 
	 
	 
	 
	 
	 
	 
	 
	 
	 
	 
	 
	 
	 
	