聖地巡礼– category –
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聖地巡礼
【青梅亀の井ホテル】二度目の宿泊で見えた「家族と時代の変化」
【青梅亀の井ホテル】二度目の宿泊で見えた「家族と時代の変化」 リニューアル後、二度目となる青梅亀の井ホテルを訪れた。父は「年に三度は行きたい」と言い、私も「元気なうちに一緒に過ごしたい」と思っていた。しかし、思い出は必ずしも美しいだけでは... -
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責任者になって変わった私生活|45歳を前に考える「仕事と夢のバランス」【万博ロスと上野美術館めぐり】
責任者になって私生活が変わった──45歳を前に、仕事と夢の狭間で感じた現実と希望。万博ロスの心を癒すために訪れる上野公園の美術館めぐりを通じて、「生き方」を見つめ直すエッセイ。 責任者になって、私生活が制約されるようになった 責任者として働く... -
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佐野元春45周年ツアー――ノスタルジーではなく、今を生きるロックの証明
佐野元春が45周年、コヨーテバンドが20周年を迎え、全国ツアーが始まった。私はこれまでにも20周年の武道館公演、25周年のライブと、節目ごとに彼のステージを見てきた。マスメディアに姿を見せる機会が減っても、ライブには変わらずファンが集う。それが... -
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万博ロスは、人生の祝祭が終わったあとに訪れる“創造の前兆”
私は、夢洲の地に二度足を運んだ。一度目は九月十六日、そして二度目は十月七日。どちらも火曜日だった。朝焼けのなか、弁天町からタクシーで向かい、人々の熱気と歓声の中に溶け込んだあの時間を、今もはっきりと思い出せる。 二度目に訪れた日は、来場者... -
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飛田新地よりも幻だった──万博ロスに泣いた夜
あの夜、夢洲の光が消えた瞬間、私は涙をこらえきれなかった。半年間だけ現れた理想の世界──大阪・万博。その眩しさは、七年前に迷い込んだ飛田新地よりも、はるかに幻だった。どちらの世界にも「現実」がなく、どちらにも「優しさ」があった。そして、ど... -
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万博ロス地獄――帰っても現実が始まらない
私は万博に二度足を運んだ。一度目は、終盤を迎えつつあった九月十六日。そして二度目は十月七日、同じ火曜日だった。この日は来場者数が二十万人を超え、夢洲の地は熱気と喧騒に包まれていた。 最初は一日だけの予定だった。「イタリア館と日本館、そして... -
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飛田新地と万博──孤独な男が歩いた「人間の欲望と再生」の2日間 一人で歩いた万博の夜明け──20万人の熱狂と、小さな善意の物語(後編)
コモンズD──“食こそ万博の中心” 住友館の予約まで、50分ほど余裕があった。時間は13時10分。万博の来場者数がピークを迎える頃だ。私は軽い気持ちで「コモンズD」を歩いてみた。ところが、入ってすぐに入場規制。間一髪のタイミングだった。 コモン... -
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飛田新地と万博──孤独な男が歩いた「人間の欲望と再生」の2日間 一人で歩いた万博の夜明け──20万人の熱狂と、小さな善意の物語(前編)
2025年の大阪・関西万博が、いよいよ閉幕まで残りわずかとなった。私は、9月16日に訪れたときに20万人の人の波を経験している。その教訓から、今回は「朝9時にトップ入場」を目指し、万全の準備で挑んだ。午前11時を過ぎれば人の流れが膨張し... -
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万博の余韻と海遊館――ジンベエザメが泳ぐ巨大水槽と大阪の食い倒れ
万博の翌日、海遊館へ 大阪・関西万博を1日満喫した翌日、「せっかくだから海遊館にも寄って帰ろう」と気軽に足を運んだ。ところが午前10時過ぎ、平日火曜日にもかかわらず、入口には長蛇の列。やはり“良いもの”には人が集まるのだと実感した。 ブログも同... -
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【連載第4回】イタリア館──人類の魂が宿る場所で
■ 世界が息づく空間 世界の国宝級芸術が来日すると、たいてい人混みに圧倒されて「なんだかな」と思うことが多い。だがレオナルド・ダ・ヴィンチの**受胎告知**を初めて見たときは、違った。今にも動き出しそうなほど精緻で、生々しく、言葉を失った。現代... -
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【連載第2回】いのちの未来──涙と問いの森で
■ アメリカ館を後にして アメリカ館を出ると、私は地図を片手に夢洲の森を西南へと歩き出した。走ってきた時は一瞬だった道も、歩いてみるとまるで別世界。右手には静まり返った森が広がり、ふと富士の樹海のようだと思った。ようやく視界にアースマートが... -
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【連載第1回】2025年大阪・関西万博──熱気と混沌の中で
■ はじまりは、東横イン弁天町 9月16日(火)、前夜に東横イン弁天町に泊まり、始発電車で夢洲へ向かった。車内は異様な緊張感に包まれていて、駅に着くやいなや、人々は目を血走らせ一斉に駆け出した。私も不用意に前へ出た瞬間、弾き飛ばされて尻もちを... -
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江戸の華やぎと祈りの記憶──特別展「江戸☆大奥」を訪れて
2025年夏、東京国立博物館で開催中の特別展「江戸☆大奥」に足を運びました。チケットを手にしたのはまさに展示が始まって間もない7月29日の朝。上野公園の静けさのなか、時を超えて蘇る女たちの物語に、ただただ圧倒されました。 大奥に咲いた知性と趣味、... -
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【東横インの夜と、深夜の新宿——鬼滅の刃を観たあとの混沌と自由】
鬼滅の刃の上映が終わったのは、夜もすっかり更けた12時過ぎだった。 興奮と余韻が入り混じる頭の中、目の前にあるのは東横インの簡素で静かな部屋。けれど、眠れなかった。 どうしても街の空気を吸いたくなり、私は夜の新宿に出た。 飲食店はまだまだ賑わ... -
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『永劫回帰に横たわる虚無展』──三島由紀夫の魂を現代美術で解剖する
会期:2025年7月15日~9月25日 会場:GYRE GALLERY(渋谷区神宮前5-10-1 GYRE 3F) 入場料:無料 企画:スクールデレック芸術社会学研究所 所長・飯田高誉 この展覧会は、三島由紀夫生誕100年、そして昭和100年という節目を記念して開催されている。テーマ...