精子提供に関するやり取りには、いろいろな期待や不安が混ざり合います。今回は「サヨリ」さんという希望者との会話を通じて、相手がどんな情報や安心感を求めているのかに気づく機会がありました。そのプロセスを詳しくお伝えしたいと思います。
サヨリさんからの提案:「電話でお話ししませんか?」
ある日、サヨリさんからこんなメッセージが届きました。
サヨリ:「お手数おかけしてしまい申し訳ありません。お会いする前に一度電話で話しませんか?」
突然の電話希望に少し戸惑いました。面と向かって話すよりも、事前に確認しておくべきことを文書でやり取りできればスムーズだと考えていたからです。しかし、サヨリさんの「電話」という提案には、どんな思いや意図があるのでしょうか。
私の疑問:「希望する素養や条件ってどんなこと?」
私はサヨリさんに返事をしつつ、少し率直な疑問を投げかけました。
私:「こんにちは!電話でお話ししても構いませんが、精子提供希望者としての私に、どのような素養や条件が求められているのかがよくわからず、何をどう話していいのか戸惑っています。
複数の方に応募されていると伺いましたが、O型以外に、どのような観点で判断されているのでしょうか?」
このやり取りを通して、サヨリさんが求めている具体的な「基準」や「条件」が見えてきました。特に、精子提供においては「精子の活動量」や「元気さ」が重要だということを知り、いろいろと考えさせられました。
サヨリさんの答え:「履歴書のような情報が欲しい」
サヨリさんからの返事では、希望する素養や条件がさらに明確になりました。
サヨリ:「これまでの経歴や趣味、体力、考え方などを知りたいです。簡単に言えば、就職の履歴書のような情報をヒアリングしたい感じですね」
彼女は私のバックグラウンドや性格についても確認したいと思っているようで、精子提供者としての信頼感を重視していることがわかりました。
サヨリさんの不安と安心感:「電話での確認が重要」
さらに、サヨリさんは会話を通じて、提供者としての「信頼性」や「誠実さ」を感じ取りたいという意図を示していました。
サヨリ:「自分の言葉でうまく話せない方や、乱暴な印象の方とはそもそもお会いするのもちょっと怖いので、前段階の確認という意味で電話が助かります」
確かに、文字でのやり取りだけでは伝わらない人柄や信頼感があります。彼女が「電話での会話」にこだわるのは、少しでも安心して会える相手かどうかを見極めたいからなのだと感じました。
電話の約束:お互いを知るための第一歩
私も電話で話すことで誤解が減り、安心してやり取りが進むことを理解しました。
私:「お疲れ様です!そうですね、お話した方が誤解なくやり取りできますしね。電話でお話ししましょうか?いつ頃がよろしいですか?」
サヨリ:「ありがとうございます!夜って難しいでしょうか?」
電話での会話が次のステップになり、双方の気持ちが少しずつ近づいていることが実感できました。
まとめ:精子提供者としての「信頼」とは?
精子提供において、希望者が求めるのは単なる「遺伝子」ではなく、相手の「人となり」や「信頼感」。そのため、やり取りを通じて誠実に向き合うことが何より大切だと感じました。精子提供に関心がある方や、同じように希望者とのやり取りに戸惑っている方にとって、今回の体験が少しでも参考になれば幸いです。