nyoraikunのブログ

日々に出会った美を追求していく!

【婚活で出会ったコンテンポラリーダンサー】経堂駅でのドラマチックな午後

経堂駅での奇跡的な再会

婚活の荒波を渡り歩く中、ダンサーのしおりさんとのやり取りが途絶えたと思っていた矢先、深夜0時30分に一通のメッセージが届いた。彼女から「経堂で14時にお会いできませんか?」という誘い。返信の遅さに「フェードアウトかも…」と諦めかけていたが、心の中で小さくガッツポーズをしていた。

女性との出会いに傷つけられてきた経験が多かったからこそ、「会えるだけでもいい」と思えた瞬間だった。場所は経堂駅近くのサンマルクカフェ。初めての対面で、彼女は鋭い目で私を見たが、すぐに笑顔に変わった。その変化に、私は彼女の気持ちが少しでもこちらに向いているのだと感じた。

彼女の意外な素顔と夢のはざま

カフェでの時間はあっという間だった。無表情で精気のない彼女が、話しているうちに笑顔を見せ始める。その変わりように、何度も婚活で味わった失望が薄らいでいくのを感じた。動物好きで、特に鳥が好きだと言うしおりさん。文鳥を飼っていたが、忙しい生活のために世話ができず、今は飼っていないという。その話を聞いて、彼女の人間味が垣間見えた。

映画が好きで「気狂いのピエロ」をお勧めされ、彼女の感性がただ者ではないことを実感。ナハリンとイスラエルで会ったことがあるという話もあり、彼女の舞台に立つ姿が目に浮かぶ。しかし、ダンサーであることを隠そうとしているようにも感じた。コロナ禍で活動が行き詰まり、将来への不安が見え隠れする。彼女の一言一言が、孤独な戦いの証であり、私にはそれが美しく見えた。

農大での思いがけないデートの結末

食事の話になり、「農大の学食が美味しい」と私が言うと、「じゃあ、一緒に行こうか」としおりさんが提案。思わぬ展開に胸が高鳴ったが、門は通行止めで、学内に入るには学生証が必要とのこと。まるで今の世の中の閉塞感を象徴しているかのようだった。

彼女は、バレエで体を壊しかけたことや整骨院通いの話をしてくれた。傷ついた体と心を癒すための時間を、彼女も探しているようだった。

「食品でも買うよ」と言う私に対し、彼女は首を振るだけだった。「幻滅させて申し訳ない」と謝ると、彼女はまた少し笑った。この何気ないやり取りが、私には幸せに思えた。ダンサーのしおりさんの不安定な魅力に、私は心を引き寄せられていった。

次の一歩を踏み出せるか?

夜9時25分、彼女からの返信はまだない。心の中で「また振られたか?」と不安がよぎるが、それも婚活の一部。人生のどこかで、彼女のような一人の女性が、私のそばにいるだけで心が満たされる日が来るのだろうか。しおりさんとの一日が、私の心に深く刻まれたのは間違いない。次に何が待っているのか、それは誰にも分からない——ただ、もう一歩進むしかないのだ。

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