過去の記事を振り返ると、次々と出会いがあったものの、多くの女性は興味を失い、連絡が途絶えてしまうことが多かった。義理人情を大切にする男性に対し、女性は現金な態度を見せることがあるのだと、痛感せざるを得ない瞬間も多かった。しかし、恋に落ちると、女性もまた理性を失い、愛の名のもとに突っ走ることがある。このようなことから、結婚詐欺師に騙されるのは、男性よりも女性が多いというのも理解できる。
最近、YouTubeで「詐欺に合う男性の現実」を描いた動画を見たとき、まるで自分のことが描かれているかのように感じた。ツヴァイやYOUBRIDEで多くの人と出会い、連絡先を交換したが、思い返せば、この2年間で多くの時間とお金を費やしてしまったのは何だったのだろうかと考えてしまう。
そこで、かつてツヴァイで出会った絵里さんに電話をしてみることにした。YouTuberの言うところの「ゲリラ戦法」を試みたのだ。
「こんばんは! 突然の電話を失礼します。以前、ツヴァイの婚活パーティーで連絡先を交換した者です」
「はい、えっ、どういうこと?」
「コロナ禍で休会していたのですが、また婚活を始めようと思い立ち、絵里さんのことを思い出しました。あの後、どうされていましたか?」
「えっ? も……もうやめましたよ」
「またお会いしたいなぁと思いまして」
しばらく沈黙が続いた後、絵里さんは意外にも「どこかでお茶でもしますか?」と言ってくれた。思わぬ展開に、私は一瞬言葉を失った。
しかし、ここで油断してはいけなかった。16日以降の日程が決まっていないことを伝えると、絵里さんは冷たく、「電話だと仕事中で出られないかもしれないから、ショートメールでお願いします」と言ってきたのだ。
その後、ショートメールでシフトを伝えつつ、再度会えるかを確認してみたが、返事は来なかった。焦る気持ちを抑えつつ、もう一度彼女にメッセージを送るも、依然として返事はなし。
「たびたびすみません💦 コロナ禍でお仕事の方も大変でしょうか? 数分間だけ立ち話をしただけでしたが、もう一度お会いしたいという気持ちが強くあります。もしお会いできたら、それは私にとって奇跡です!」
これ以上メッセージを送っても返事がないため、今度は自宅から電話をかけることにした。犬養毅の言葉が思い浮かぶ。「話せばわかる」――果たして、私は彼女に真意を伝えることができるのだろうか?
婚活の道のりは決して平坦ではない。相手とのやり取りを通して、自分の感情や期待が揺れ動くことが多い。しかし、その中で一つ一つの経験が自分を成長させてくれるのだと信じている。この記事を通じて、同じような経験をしている方々にも、少しでも共感してもらえたら嬉しい。
この記事では、詐欺に合う男性の現実や、婚活の中での葛藤をリアルに描いてみました。婚活に関心がある方や、似たような経験をしている方々にぜひ読んでいただきたいと思います。