nyoraikunのブログ

日々に出会った美を追求していく!

彼女の心の迷いと私の無力感:誕生日ディナーの夜

www.xn--fhq32lm4eoko24c48b.com
前回の記事↑

Kさんと有楽町駅で待ち合わせ、韓国料理店「五十里サランチェ」で夕食を共にしました。このお店はミシュランガイドに4年連続で掲載され、有楽町の韓国料理ランキングでも1位に輝く名店です。今回のディナーは2人で1万円以内に収まり、Kさんも満足そうでした。


しかし、ディナーの始まりからKさんの表情は曇っており、「疲れている?」と尋ねると、「別に」と覇気のない返事が返ってきました。彼女は、5年間付き合って婚約していた彼との破局が心に重くのしかかっているようです。「たった一つの認識で終わってしまった関係だから、モヤモヤが消えないのは当たり前だ」と言った私の言葉が、彼女の怒りを引き起こしたのかもしれません。

彼との関係が5年も続いたということは、ある程度のギブ&テイクが成り立っていたのでしょう。しかし、結婚を目前に控えた時点で彼に「実は貯金がなかった」と告げられた彼女の怒りと失望は、計り知れません。年増女としての葛藤と、自分が彼に依存していたという自己嫌悪が混じり合っているのではないでしょうか。

その夜、私は彼女の誕生日プレゼントとして、ディズニーギフト・ハッピーセットを渡しましたが、彼女は「中に何が入っているのか?」と険しい顔で尋ねました。私は「高価なプレゼントをすれば、モヤモヤが消えるのではないか」と冗談交じりに言いましたが、彼女は「ダメだね」と強く否定しました。

ディナー中、頼んだ料理が多すぎて食べきれなかったのですが、彼女は辛いものが苦手なようで、「辛いものは苦手かな?」と少し皮肉交じりに言いました。これが彼女の心のモヤモヤに触れてしまったのかもしれません。

帰り道、彼女は涙目で「私は年齢のこともあるし、ちゃんと考えてみるね」と言いましたが、その表情には憂いがありました。私も「絶対大丈夫だから」と励ましの言葉をかけましたが、彼女はしばらく黙って私を見つめ、不審感を抱いたような目で見返してきました。

後日、私は彼女に「宝塚の予約が難しい」ということを伝え、彼女も「席がバラバラはやだな」と同意しました。結局、ミュージカル「ビリーエリオット」を一緒に観に行くことになりました。

彼女とのやり取りを通じて、私は深い信頼が築けていないことに気づかされました。信頼は築くのが難しいけれど、一瞬で壊れてしまうものです。それでも、彼女が前を向いて進もうとしている姿は美しく、勇敢だと感じます。これからも一緒に頑張っていきたいと思います。

にほんブログ村 ライフスタイルブログ こころの風景へ
にほんブログ村