スーパーの鮮魚部で働いている私、現在、SSM(スーパースーパーマーケット)超大型店のサブチーフを勤めています。チーフが不在の日には、運営の責任が私にありますが、一人の社員が大きな課題となっています。
彼は52歳でパニック障害を患っており、常に声や威勢でごまかしながら、大変な作業は避けています。一ヶ月前には股関節の骨にヒビが入っていたり、マイコプラズマ肺炎にかかったり、精神疾患で長期休暇を取っていました。1年前には背骨の圧迫骨折で3ヶ月も会社を休んでいたこともありました。
そんな彼ですが、有給休暇がゼロになり、1ヶ月に9日以上休むと給料が引かれると急に元気になって出社してくるのです。彼の存在は、ただ人手が不足するだけでなく、チームの士気を著しく低下させる原因となっています。
チームの士気とリーダーシップ
社員がこの状態だと、パートや派遣社員、契約社員は決められた時間に来て挨拶をするだけで「よくやっている」と見なされてしまいます。そのため、リーダーは他のメンバーに対して厳しい指示を出しづらくなってしまうのです。
元々、この世に善悪も強弱もありません。すべては相対的な関係で成り立っています。弱い人がいなければ、強い人も存在しないのです。組織のリーダーは強いチームを作ることがミッションです。そのためには、全員の意識レベルを上げ、それぞれが高いハードルを超えるための環境を整える必要があります。しかし、彼の存在は、そのハードルを常に下げてしまうのです。
私の苦悩と対処法
ある日、私がチーフに「休憩に行ってきます」と言ったところ、チーフは冗談半分で「駄目だ」と返しました。すると、例の彼が割って入り、「私にはそう言っていいかもしれないけど、Mさんにはやめたほうがいいよ」と言いました。これは私を守ろうとしているのではなく、自分のプレッシャーを軽減しようとしているのです。
それでも、チーフが士気を高めようと強く出ることで、虚弱な彼や他の不出来な担当者のおかげで私も余裕を保てている部分があります。会社からの要求(予算)が高くなるほど、現場の指揮官は皆の仕事の質を高めていかねばなりません。職場のストレスはこの葛藤にあるのでしょう。
最後に
ストレスが溜まったときは、佐野元春の『彼女の隣人』を聴いて気を静めてから職場に向かいます。
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