「2週間の心変わり、ディズニーに行けず」の記事を書いた翌日、ツヴァイの条件マッチングでコンタクト成立した相手とお見合いをすることになりました。失恋している間もなく、次々と相手が紹介されるこの婚活サービスでは、相手を選ぶことも、当初に比べると良くも悪くもゲーム感覚になってきました。効率良く、時短を求めて婚活サービスを受けるのは便利ですが、好きな相手を待ち伏せして交際を求める緊張感からくる酔いは少なくなります。
今回のお相手はNさんでした。彼女との連絡先交換では、携帯電話の番号が表示されていました。これは警戒心が薄いからか、より婚活に本気で早いうちに相手を決めたい気持ちからかもしれません。
新宿駅西口のヨドバシカメラの前で待ち合わせをしました。時間通りに彼女が現れ、携帯を手に周囲を見渡していました。強い念がこもっているように眉間が隆起しており、警戒心を表しているように思えました。
「初めまして、Mです。本日はお会いできて嬉しいです。カフェ巡りが好きということですが、どこかオススメのところがありますか?」と尋ねると、Nさんの目は鋭くなりました。この一言で怒りを買ったのだろうか、と一瞬不安になりましたが、私は焦りませんでした。婚活をしていると、この表情に慣れてくるものです。満たされない思いからくる怒りの表情。それを泣き叫ぶ赤ん坊の苛立ちと捉えることで、女性と話しやすくなります。
喫茶店に入り、席を決めるのにも、湧いてくる怒りを抑えるのが精一杯な様子でした。この先、会話が成立するのか不安になりましたが、断られるのには慣れています。「またか」というだけです。席についてケーキを勧め、「甘いものが好きなんですよね。せっかく来てくれたのだから、ぜひ頼んでください」と言うと、Nさんは少しリラックスできたのか、顔の輪郭に沿って強張った筋肉が一斉に弛緩し、軽く微笑みました。目は天真爛漫にきらきらしていて、口の結び方がペコちゃんのようで可愛いと思いました。人生で苦労したことが多いのかもしれません。
話していて笑うほどに、目を鋭くして見返してくることがありました。大笑いした後に、おっかない顔をするのです。彼女は劇団四季のアラジンが良かったと言い、もう一度観ませんかと聞かれました。婚活では、誘いの言葉をさりげなく入れると効果があります。「今度、しましょうよ」という問いかけが、実感として効果があるのです。
気になった点として、彼女が港区でルームシェアをしていることや、私がスーパーの店長をしていると思っていたことが挙げられます。実際には私は鮮魚の現場で働いている3K労働者で、それだけで嫌がるかもしれません。私の勤める会社では、港区の売場に陳列するアイテムは高級品しか置かないという方針があります。
「どこに住みたいですか?」と尋ねると、住所に対する価値観の強さを表していないかと心配しました。しかし、ポケモンマニアの前回の女性に比べて、結婚後の生活を想像させる内容だったので、本気で相手を求めていることが伝わってきました。
喫茶店ルノアールのメニュー表をめくりながら、値段が上がった、メニューが変わったと笑顔で話す彼女の姿は魅力的でした。帰りもさっさと歩いて帰ってしまったので駄目かと思いましたが、後日、「会えると嬉しいです」という返事が来ました。7月20日(土)にミュージカルか、気が重ければ食事に誘ったところ、OKだったら嬉しいです!
婚活を楽しむポイント
婚活は、効率よく進めることが求められますが、同時に相手とのコミュニケーションも大切です。相手の趣味や好みに興味を持ち、リラックスした雰囲気を作ることが成功への鍵です。また、誘いの言葉をさりげなく入れることで、相手に自分の興味を伝えることができます。婚活は一種のゲーム感覚で楽しむこともできますが、真剣な気持ちを忘れずに、自分に合った相手を見つけましょう。
※過去の記事を、読みやすく、後の経験を活かしてリライトしたものです。