ある日、友人から「劇的にモテる普遍的方法がある」という話を聞き、興味本位で試してみることにしました。参考にしたのは『女が好きになる男』という本で、John Fate & Steve Reil著の「Make Every Girl Want You: Everything from Picking-Up Girls to Having a Successful Relationship」というタイトルの翻訳本です。この本では、女性に好かれるための行動、話し方、接し方の法則が詳しく説明されています。
初対面の緊張と工夫
私はツヴァイの日比谷店で出会いのセッティングサービスを利用し、今回の相手はゲーム会社の事務職をしている女性でした。写真では垢抜けて美しい印象だったので、期待して待っていましたが、実際に会ってみると顔色が悪く、広島の田舎から出てきたという地味なグレーのセーターを着た女性でした。彼女は男性と対面して話すのが初めてということで、初々しさを感じましたが、会話は数分で滞ってしまいました。
CCR理論の実践
そこで、私は本で学んだ「CCRな男」になろうと決意しました。CCRとは、Compassion(思いやり)、Compliments(誉め言葉)、Reassurance(安心させる)の略です。これらを意識して、とにかく相手のことを聞き出すことにしました。
「広島から出てきて大変なことはありませんか?」と尋ねると、「兄が一年前まで一緒に住んでいたけど、結婚して地元に帰ったんです」と彼女が答えました。私は彼女の生活力や意思の強さに敬意を表し、次々と誉め言葉を送りました。
興味の共有と壁
会話が進むにつれて、彼女がゲームやアニメに深い情熱を持っていることが分かりました。彼女はゲームやアニメを支えにして成長し、今ではその業界で誇りを持って働いています。しかし、私が野球、映画、純文学を趣味としていることを話すと、彼女との間に見えない壁ができたように感じました。
現実との違いと日本人への適用
実際に試してみて、理論通りにはいかない現実が見えてきました。CCRな男になろうとすることで、相手の気持ちを引き出し、安心させることはできましたが、それだけでは十分ではないことが分かりました。相手の趣味や価値観に対する理解や共感が欠けていると、どうしても距離感が生じてしまいます。さらに、初対面での緊張や不安を完全に取り除くことは難しく、自然な会話の流れを作るには時間がかかることも痛感しました。
特に、日本人の文化や価値観にこの理論が完全に適用できるかどうかは疑問が残ります。日本では、控えめな態度や相手の空気を読む能力が重視されるため、過度に褒めたり安心させようとする態度が逆に不自然に感じられることもあります。
自信とコミュニケーションの重要性
過去にツヴァイで会った女性たちの多くは、中学・高校で部活動を経験しておらず、自分に自信がない人たちが多いことに気付きました。三島由紀夫が言ったように、自信を失うと、他人の些細な一言にも傷つきやすくなるのです。自信がなければ、婚活以前に人と付き合うことすら難しくなります。
最後に
今回の出会いで振られてしまいましたが、CCRな男になろうと努力したことで、多くのことを学びました。自分に出会ってくれた女性たちに感謝し、これからも自分を磨いていこうと思います。朋○さん、ありがとう。そして、どうか幸せに!