nyoraikunのブログ

日々に出会った美を追求していく!

お問い合わせフォームはこちら

友人との久しぶりの会合は、顕正会の勧誘だった話

7年前に仕事をしていたパートの内岡美幸さんが、私の働いている店に訪ねてきて、小池さんと連絡をとっていて、今度会わないか? と電話番号を書いた紙切れを渡された。私はその場で番号を交換したけれど、何故、私と7年振りに会いたいのか疑問を持った。彼女達はあまり仕事のできる人達ではなく、どうでもいい扱いのもと、内岡は、元の旦那とよりを戻すために、小池は、結婚するために退社した。内岡は、その後、よりを戻すことなく、3人の子供を元夫にとられる形で、離婚をした。小池も結婚する予定であったが、相手の母親が人口透析の治療をしていて、その看病も考えなくてはならないということから揉めてしまい、婚約を解消したそうだ。
私は、彼女達の作業能力の低さから想像すると、多くの現場作業には向いていないと思うし、どの職場でも活躍は難しいと想像した。私に会って、何をしたいのだろう? 
ネズミ講のようなマルチ商法の勧誘か? 宗教の勧誘か? 本当に、昔、なじみのある人と親睦を温めることで、明日への活力にしたいのか? 私は躊躇するものがあり、また、仕事も忙しくなってきた事情もあり、返事もせずにいた。それでも、何度も会いたいという話をもちかけてくる。店にまで来て、会おうというから、今忙しくてやることが2、3あるから、来月の10日以降だったら手が空くと思うと言って、そのままにしていた。
そしたら、10日頃に再度連絡がきたのである。相変わらず、連絡がメール文が馴れ馴れしい。あきらかにおかしいと悟ったが、2年間も一緒に社員とパートの関係で働いていたのだから、一度は会ってみたいという気になった。
実は、連休の前日だから、そのまま新宿のアパホテルにとまり、翌日の午前9時から、新宿のソープランドで、店長一押しの女性とHしたいという観光プランも私の動機にあったのだ。私の家は、両親の干渉が激しい。私のことを相手することで、母として父としての役割を実感できるものがあるのだろうか。休日には、午前中から午後にかけて買い物を手伝うということも常態化していて、私の自由がほとんどなく、制約を受けている状態なので、回りくどい手続きがあって、新宿9時のソープランドをも利用できるというわけだ。
当日、内岡にファミレスでお会いすると、しばらくして友人とされる女性が現れた。有名な女優の娘らしく、ピンクのマスクがオシャレで、髪形から着こなしまで、洗練されている。彼女は親と同じ宝塚女優を目指す道に行くことを期待されて育ったけれど、顔が悪いことで断念させられ、その後、親のコネでモデルのマネジャーをさせられたりしたが、ストレスで健康診断のすべてに引っ掛かってしまう。兄弟姉妹も離婚により、親のネームバリューでまだ生まれる前の妹も他家に預けてしまうという人間のエゴによる汚さを目にして育ったようだ。長らくフラワーアレンジメントの仕事をしてきたのに、突然解雇通告を受け、とにかく俗世間のしがらみに傷ついてきた人生を、まくしたてるように内岡美幸の友人はしゃべった。
しばらくして美幸がつくったような笑みを浮かべながら、手提げかばんからパンフレットと新聞を取り出した。
「いい話だよ。とてもいい話」
渡されたパンフレットには、例の富士山と日蓮聖人と書かれた顕正会のものであった。美幸の友人は一生懸命にその説明を始める。話を進めるたびにひどく興奮するようで、その興奮は怒りを呼ぶらしかった。彼女の過去に、こらえきれない怒りがマグマとなって、今噴き出してくるような怖さがある。
第三次世界大戦が起こると不安にさせる文言が続き、南妙法蓮華経と唱えれば、白くふくよかに死ぬことができるというような、まさにカルトであった。今から仏に会いに行こうと強要するような調子になった。とにかくしつこいのである。
自分の信仰をもっていきることは素晴らしいことで大いに応援するけれど、の書いてあることが仮にすべて合っているとしても、自分の考えを相手に強要するようなことは好きではないし、自分の考えにないという話をした。それでも、しつこいので、あなたたちと同じく取り組んでいく気持ちは一切ありませんとハッキリ断った。
私は空海に心酔した父親に育てられ、小さい頃に、聖人を強く信じたことが、後の疑問を生むきっかけになったと言えると思うし、救いを求めるように小説に向かったと言えるだろう。あなたたちの話を聞いていると、小人説に悩み、聖人説に救いを求めたように、私は聖人説から小人説に救いを求めたといえるとすれば、この時間は、先ほど、あなたの言う、人との出会いはマグネットのようなものなのかな? と問いかけた。論破ではないけれど、説得力がないわけではなかったようだ。これで、今回の話し合いは終えたのである。顕正新聞とパンフレットをもらい、新宿のアパホテルに向かった。
原理主義は学問の敵であるというのは、彼女の頑固で一点張りの凝り固まっている姿を見ていると理屈ではなくわかってくるような気持ちになる。
新宿歌舞伎町は、午後11時とは思えないほど、日中よりも混雑していて、多くの外国人観光客が、有名な歌舞伎町の門を狭きと通る人の群れを、驚いた顔をしながら携帯をかざして写真を撮っていた。眠らない町、不夜城、アジア最大の歓楽街「歌舞伎町」は立派な観光地であるのだ。アパホテル歌舞伎町タワーは、次の記事で書くことにする。

にほんブログ村 ライフスタイルブログ こころの風景へ
にほんブログ村
カテゴリ
阪神タイガース・プロ野球・スポーツ