nyoraikunのブログ

日々に出会った美を追求していく!

職場で妊活する女性について考える!

私の勤務先はスーパーであるが、この度、上長からは異動が近いうちにあると報告を受けた。今後、私はどういう扱いを受けるか不安である。左遷に近ければ、文学作品を沢山読めるし、シナリオも捗るから、そっちでもいい感じがする。
そんな時、パートできている32歳の女性から相談を受けた。普段にない真剣な表情で聞いてくるから、私は不安になった。彼女ともう一人のパートできている男性が、部門責任者の私として、頼みの綱であったからだ。今、辞める理由を述べられても、大丈夫だと言い聞かせても、いつ異動するかがわからないのであって、不安が募ってくる。もし、異動がとりやめでも、彼らがいればやりたいと考えていた。その場所を失う恐れもあった。何故、それほど恐れるかは、他部門と兼業で、週に2度くる境界知能の五十路の女性が、自部門にきてしまうことからきている。境界知能の労働力は、かなり低い。得意なところで時間を稼がせることができず、全般的に能力が低いため、一緒に働くと、仕事の負担が増えるだけでなく、皆の士気の低さにつながってくるから余計に質が悪い。
相談の内容は妊活ということだった。夜のうちに医者から連絡が入り、明日病院に来てくれと言われることが、ひと月のうちに2日はあるそうだ。そうした場合、シフトに混乱をきたすから、相談にきたということで、私はもうすぐ異動だということもあるが、納得したようにうなずいておいた。異動だって確定したわけではない。理由があって、残り半年いることがないわけではない。
不妊治療は女性の心身に大きな負担をかけるというし、結婚していない私としては、それだけで羨ましく思えるけれど、当事者になれば、得たいのしれない不安や恐れ、孤独、憤りに襲われることもあるらしい。
不妊というのは、いったい何が原因なのだろうか? 年齢が32歳というのは、生理的にみれば高齢である。26歳から出産の確立がガクンと下がるというのが医学会の通説であるが、女性の社会進出で、結婚適齢期が上がり、不妊に悩む女性が多くなっている現実はいなめない。結婚適齢期が上がっても、妊娠適齢期は同じままなのだ。
私が婚活で相手した女性は30代前半がほとんどであった。その多くが、実際は結婚を望んでいたよりも、本来は好きなことをしたかったのにという内容で、私は相手にする女性を間違えていたのかもしれない。私の当時の年齢が35歳だったというのが、そして、社会的地位やお金で女性を魅了するだけのものではなかったということが、原因だったのだろう。もっと早く、若い女性に出会っていれば、結婚だってできただろうに、私ももっと自分の好きなことをしたいという気持ちが大きすぎて、婚期を逃した1人であるのには変わりない。
精子提供を望む女性に1度会ったことがある。結婚して男性と一緒にいることは苦痛であるが、子供だけは欲しいという女性だった。私の頭皮が薄いことの怒りを覚えたのかもしれないし、なんとも言えない。ただ会うことは会ったのだ。もう一つ、メールでやり取りした女性がいる。旦那が原因で2人目ができないという、金持ちの奥さんだった。横浜のホテルで会いたいという連絡があったきりである。親元から通う私としては、行動に自由がないから、タイミングが今だというときに呼び出されても、難しいし、現実的でない。
不妊治療で子供ができず、旦那と同じA型の男性の精子を望む45歳の女性がいた。お産をするのに相当難しい年齢でありながら、子供を欲しいという切なる願いには、花火のようにはかない人生の心の深奥からくる火花に触れるようで、夏祭りのあとの暗闇に、線香花火の光が灯される寂しさが伝わってくる。
32歳のパートの女性Aさんは、子供を授かることになるのだろうか? できない場合、6歳も若い旦那との未来はあるのだろうか? すべて他人事に過ぎないけれど、考えさせられるものがある。
子供もいない私は、今後何のために生きるだろう。1度死んだ命だと考えて、この一個の命を、世のため人のために利用してみたらどうなるのだろう。

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