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『エブエブ』のイマージュは、日々の生活で誰もが1度は体験している!


毎年、アカデミー作品賞に輝いた作品は映画館で観るようにしている。2023年は『エブリシング・エブリウェア・オール・アットワンス』ということだ。アカデミー賞で11部門でノミネートされ、7部門で受賞を果たしたというが、予習したあらすじを読む限りでは、あまり乗り気にはなれなかった。

wikipediaより↓
「コインランドリーや家族の問題と、トラブルを抱えるエヴリン。ある日、夫に乗り移った"別の宇宙の夫"から世界の命運を託されてしまう。そして彼女はマルチバースに飛び込み、カンフーの達人の"別の宇宙のエヴリン"の力を得て、マルチバースの脅威ジョブ・トゥパキと戦うこととなるが、その正体は"別の宇宙の娘"だった。」

マルチバースとは多元宇宙と訳され、私たちのいる宇宙以外に観測することのできない別の宇宙が存在しているという概念を示す化学用語である。世界に登場人物と同じ人物が、無数にいて、特に主人公のエヴリン演じるミシェール・ヨーは、カンフーの達人、歌手、シェフなど、様々なバージョンの彼女が存在し、あまりに荒唐無稽さに唖然とした。しかし、自分が人生の分岐点で、進路を変えていたらどうなっていたのか? と考えることは誰でもあるわけで、そして全宇宙において、私とほぼ同じようなものが、時は違えど、無数に存在しているのなら、この映画の仮説はあながち嘘ではないと思えてくる。
以前、セミナーに参加した際、女性講師がホワイトボードを前に講義をしているのを見て、この女性のヒモになりたいなぁと思った。しばらく憧れも交えて眺めていたら、女性講師が自己紹介を始めて、実際、旦那はイクメンということだった。働いていないらしい。同じことを感じ考える男性はいるものだと感心した。おそらく、女性講師に似た第2、第3の女性が世界には数多くいて、ヒモになりたい男性がヒルのようにくっつき、今日も生き血を吸っているのだろうと想像したことがある。
クライマックスで娘のジョイワンを抱きしめたところで、星と星が衝突する映像が刹那流れる。今、出会っている人達と心を通い合わせることは、それと同等のことなんだと納得させる力があった。
アジア人初の主演女優賞を受賞したミシェール・ヨー、助演男優賞を受賞したキー・ホイ・クァンのアカデミー授賞式のメッセージは、彼らがなんのために役者であるかを考えてきた日々を、その自問自答してきた答えを、花のような素直さで表しているようで微笑ましい。
授賞式のメッセージ↓

www.youtube.com

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カテゴリ
阪神タイガース・プロ野球・スポーツ