警察署に出頭するという初めての経験をした。今年の土用丑の日に交通事故に合い、2ケ月経った頃、警察から電話があり、調書をとるから来てくれということだった。右折した際、左から直進してきた車に追突されて、車の左側がぺしゃんこになった。車から降りてきた男性は、50代中頃でもじゃもじゃ頭に、苦渋にみちた皺が顔面に張り巡らされているといった、おかしいおっちゃんであった。
「何があったの? どうしたの?」と他人事にみたいで、全く記憶にないようであった。
状況を説明して、警察と救急車がくるから、それから対応しましょうということにした。縁石に男性は腰をおろしていた。対向車線に停まった車から、相手の同業者が2人出てきて、どうしたの? と驚いているようだった。私が状況を説明して、彼らが間に入って、ことの経緯を聞き出すことで、状況を理解しようとしていた。
救急車がきて、男性は運ばれていき、私一人が残った。警察官と実況見分をしてから家に帰った。
相手は青信号だったと言っていたが、実際は、赤信号だったということがわかり良かった。しかし、交差点での事故は、動いている車同士は、過失割合が10対0は無いそうだ。また、主幹道路は相手側なので、これまた不利にはなるだろう。悔しい思いはある。だって、夜勤明けの居眠り運転に違いないのに、何で私に過失があるんだというのはおかしい。
保険特約で弁護士が対応しているが、相手方は任意保険に入っていないから、対物の弁償金は、自腹になってしまうから、支払い能力もないし、怪我した事実を誇大に訴えることで、言い逃れしようとすることしかできないだろう。
桃太郎電鉄のリアルボンビーにまとわりつかれたような気分である。
何かしらの処分があると警察官に言われたけれど、どういった処分になるのか不安で仕方がない。自動車がないと、両親の買い物もフォローできず、通勤もできず、生活にもろ支障をきたすのである。今度、弁護士に相談してみようかな。