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CODA あいのうた 伝えることの難しさに共感し涙なしでは帰れない!

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難聴の両親と兄をもつ家庭で生まれた唯一健聴の彼女が歌の才能に気づき、その道を求めるという物語ということで、テーマからして私には合わないのではと思ったが、観終わってからの率直な感想といては、観て本当に良かったということだ。オスカーということで映画館に足を運んだのだが、私はもっと滂沱の涙を流すだけの感動ある映画がわんさと世の中に溢れていると思えてくる。以前、レンタルショップには置いていないエイズウィルスの友達との親しい交流を描いた『マイフレンド フォーエバー』をネット配信サービスを利用して観た時にも同じく涙を流したが、しかし、エイズという当時不治の病という暗闇の中に光を求めていくものも良いが、今回の『CODA あいのうた』は、難聴の家族でありながら、性の喜びを謳歌していて、手話もユーモアと力強さに溢れ、普段、人柄を理解する時、言葉よりも、その人の態度や立ち居振る舞いに影響を受けていることを諭されるほど魅力的であった。
声が聞こえない家族は、漁師であり、健聴者である彼女を生きていく上で必要にしている。しかし、兄は家族のために才能を犠牲にする必要はないという態度を崩さない。そして、両親は娘がそれほど才能があるかわからないのだ。音楽大学の入学試験で、試験官を前にして、歌を歌う時に、2階席に座る家族に、手話を交えて歌う姿に、懸命に自分の歌声を届けようと訴える思いが伝わってきて、涙が溢れてきた。人は誰しも自分の気持ちを伝えたい。それは登場人物が手話を駆使して社会に向き合う苦労に共感するほどに難しいことなのだ。
大学の寮に向かうため、彼女は家族と抱き合って別れを惜しんだ後、車に乗り込み、家族の姿が見えなくなった頃に、助手席から身を乗り出し、手でマークをつくる無邪気さが、エミリア・ジョーンズの笑顔に適っていて、爽やかな余韻があった。
エミリア・ジョーンズが恋人と湖の上でキスをするシーンには、結婚は若い男女がするものだという昔からの観念を説明するに足る若さの不遜なまでの輝きがあった。
とにかく平易な物語であっても、それぞれが印象的であるのは、登場人物の個性がとても魅力的だからだろう。手話のどれもが力強く、助演男優賞を受賞したトロイ・コッツァーは言葉を発しないけれど、身振り手振りで表す姿は、どれも彼の内なるマグマが火山となって吹き出さんばかりのエネルギーを感じる。頑張ろうと思わせる強さがあるのだ。
ぜひ、見に行って欲しい!

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カテゴリ
阪神タイガース・プロ野球・スポーツ