戦争末期、本土空襲に備えて、壕ができたそうだ。終戦の会議もここで行われたというが、証拠となる資料がないらしい。500kの爆弾にも耐えうる構造になっているという。
緑の光が当てれている場所は、地上にある石見灯篭のところで、通気口となっている。
最奥が、皆が食事をしたところだそうだ。
戦争末期の頃の様子が絵になっている。
丸い痕は、便器だという。水洗トイレというから驚きだ。
緑の光が当てられている場所、鉄筋コンクリートが見える。日本にはない原料であるから、海外から取り寄せたものだろう。
ガイドの方に聞いてみた。
「ここは、空襲にあわなかったのでしょうか? 上空を航空隊が防御していたということですか?」
「皇居とここは、米軍の攻撃目標からは外されていたのです」
随分と余裕があるものだ。
戦没者を祀る神社である。日本のために戦争に行き、命を失った者があって、現代があるのだから、それを祀る神社を参拝しないというのは、間違っているだろう。
靖国神社創建の功労者である大村益次郎の銅像がある。46歳で凶刃に倒れ死去している。私は、彼の年齢まで後6年をきっている。
靖国神社をあとにして、地下鉄九段下駅に向かう途中に、また銅像があった。大山巌の像である。陸の大山、海の東郷と言われ、日ロ戦争の英雄らしい。『深夜特急』沢木耕太郎著で、モロッコのバーで、東郷は凄い奴だ、ロシアに勝った東郷は偉い奴だと言われるシーンがある。東欧や中東の人達の歴史観は、日本と大きく違う。欧米、ロシアに翻弄されてきた歴史から、日本に対して、日本人が思うほど嫌悪感はなく、むしろ好意的である。
ロシアとの戦争に勝利し、アメリカに宣戦布告し、原爆まで落とされているのだから。
品川弥次郎は吉田松陰の松下村塾で学んだそうだ。大臣まで出世して、日本の近代に貢献した人物らしい。
この灯籠が、東京湾から見えたというから驚きだ。明治4年の当時は、軒はどこも低かったということか。
お堀に草が異常に浮いている。これでいいのだろうか。
新宿駅アルタ前に、人だかりができている。多くの人がカメラを向けている。撮り逃した人、私もそうであるが、次に猫が現われるまで、待っていた。写真だとうまく伝わらないが、猫が画面から飛び出してきたようで、そのたびに歓声があがった。
違法行為であるが、電車の中でみかけた綺麗なお嬢さん達である。オシャレである。私も20代、結婚に価値を持ち、必死に相手を探せば、彼女のようなお嫁さんを手にいれることができたのかもしれぬ。しかし、一緒になれば、嫌なことの方が多いのだろうなぁ。男女って合わないものだよ。この髪をかきあげる姿に、男性の手がついていない初心な品格の良さを見る。手の組み方も女性的で、絵描きであったら、こういう手弱女ぶりを描きたい。
これも初心で自分の世界に入っているお嬢さんである。この頑なさは、近寄りがたいものがある。しかし、電車の中でも、魅力があるのは確かである。
市ヶ谷の旅もここで終わる。
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