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デザイナーまりこ↑の前回の記事。
去る2月12日(金)に、残り3名のうちの1名であるデザイナーまりこと新宿で会った。18時にヨドバシカメラの前に行き、ヨドバシのネオンサインの写真をとり、ここで待っている旨を写メで伝えた。ヨドバシの店内に入り、電子辞書コーナーや電卓コーナーを見て回り、スマホで調べものすることが多いため、電子辞書も英語の発音に特化したもの、受験勉強のための英単語の暗記ソフトが存分に入っているものなど、専門化が進んでいるようであった。
携帯電話を見ると、まりこからメールがきていた。
「わたしも着きました! 写真に写っている白い看板の下で待ちますね。」(時間が18時5分とある)
時計を見ると、18時30分になっている。私は外に出て、ヨドバシのネオンサインを眺めると、一人の白いコートを着た女性が立っている。そばにいき、自己紹介をすると、彼女は怪訝そうな不安に満ちた目を向けて頷いた。食事でもしますか? と聞くと、この時間なら食事ですかねと小さく呟いた。
以前、婚活で誰かと行ったスパゲッティ屋を紹介することにした。前と同じ席に座り、彼女が選んだ同じスパゲッティを注文した。
まりこは、沈黙を恐れるという心境になったことがないのではないかと思われるぐらい話が次から次へと湧いてくるようだ。クリエイティブな職業についている人は、拡散的思考に長けていると聞いたことがある。まさにその通り、あらゆることに興味が尽きないから、少しの話題にも、過敏に反応するのだろう。
多摩美術大学を出てから、DENAの下請け会社で、ゲームのイラストを描く仕事をしていたようだ。アボガドの絵を描いたら、ホッチキスのアボガドにして欲しいと言われ、描き直して、夜10時だから帰ろうとしたら、DENAから、それに可愛い目をつけてゲームのキャラクターにして欲しいという依頼がきて、終電を逃しそうになるといった具合に、休む暇もなく働かされたそうだ。しまいには、倒産になり、1ヶ月分の給料が出なくて、弁護士を雇う費用の方が高いから、泣き寝入りして、退職金もなしに辞めたそうだ。そんなこんなで美術関係の仕事を4年ぐらいして、楽しかったけれど、すべてブラック企業で、疲れ果ててしまった。そんな時、学生の頃、コンピューターのプログラミングの勉強に2年ぐらいハマっていた時期があって、その関係の仕事に転職したら、条件が全然違くて、今は、収入も安定しているそうだ。両親はプログラミングの勉強に呆れていたようだけれど、していて良かったと笑っていた。
クリエイティブなことを仕事にしようと憧れて、社会に飛び込んでも、徹底的に叩かれて、痛い目を合うものなのかもしれない。
彼女の父親は、美術一筋で、世界に販売しているようだ。母親はテレビ局でイラストの仕事をしているそうだ。芸大で出会った2人という。
気になっていることは、ずっと話続けていて、私のことをどのくらい見ていたのだろうか? ということだ。私に対する興味というより、彼女は様々な不安から、込み上げてくる存在の混乱を収めようと、傷ついた人が間に合わせの包帯を必要としないように、優しくしてくれる男性に助けを求めているだけではないのか?
8時30分に退店を促されて、外に出ると、2021年2月12日の夜は、首回りが寒かった。まだ、話したいから、喫茶店を探しに行こうと彼女は言う。私は嬉しかった。彼女は笑うと歯茎がもろ出しになるけれど、段々と気にならなくなる。
改札口でお別れする前に、彼女の作品を見せてもらった。アラベスク模様のハンコ等を創作して、父親の個展で一緒に販売していたようだ。いつか大作を創りたいけれど、1日の時間が倍あればいいのにと寂しそうにしている。その言葉は、私と似ていると思った。いつか大作と言われる小説を書きたいと願う私と境遇は似ているのだろう。20代はブラック企業でシンドイ思いをして、30代でより良い仕事に就いたけれど、創作活動も行っていきたいこと、結婚生活もしたいということ、やりたいことが多くて、まとまりがつかずに、答えも見いだせないでいること。だから、婚期が遅れているのだろう。
私「お疲れ様です🙇♂️
本日は仕事帰りにお会いして頂きありがとうございました!☺️
想像よりお綺麗な方で驚きました。
お話を聞いていて、一つの作品が出来る前の思考に触れるようなハラハラするものがあって、活力が湧いてきます。
線の模様による表現は美しく、修善寺のお土産屋で似たものが、1コ2000円ぐらいで結構売れているようでしたから、観光地、イベント会場、競技場等、場所を変えて販促すれば、俗な話、結構な額を稼げるとも思いました。
創作を今後も続けていって欲しいですね!
明日、シフトが出ますので、ご連絡いたします。
きょうはありがとうございました!☺️」
まりこさん「今日はありがとうございました!
他の人が制作した作品に触れると、こちらも楽しくなりますよね。
これからも作品を昇華できるといいなと思っています。
シフトのご連絡お待ちしています。よろしくお願いします!」
私「こんばんは!☺️
夜分遅く失礼します。
日中は暖かくなってきて嬉しいのですが、花粉で目が少しかゆくなってきました😭
BOOKOFFに希望通り売れたでしょうか?
直近の公休日ですが、下記のような感じです。
2月17日(水)、20日(土)、24日(水)、3月1日(月)、5日(金)、8日(月)です。
よろしくお願いします!」
まりこ「こんばんは。
結局売るかどうか悩んでしまって、完全に売ってもいい本が少なかったのもあって今日は見送りました。
いつもは大体30冊ほど処分が決まってから売りに行くのですが、まだ18冊しか選別できませんでした;
日程ありがとうございます!
休日の20日(土)が予定が入っているので、それ以外の平日ならこの間と同じ18:30~新宿あたりで会えそうです。
20日(土) も夕方以降なら会えるかもしれませんが、時間がやはり18時近くになってしまいそうです。
20日以降になってしまうと、大分日が開いてしまうので、17日にしませんか?
よろしくお願いします。」
私「こんにちは!
残り12冊では、まだまだ選別が難しいですね!
1冊1冊には、それにまつわる思い出もありますし、でも18冊は決められたのですから、大変だったでしょう。☺️
また新宿にしましょうか?
食事処でも予約しておいた方がいいですよね?
17日(水)でよろしくお願いします。」