nyoraikunのブログ

日々に出会った美を追求していく!

鬼滅の刃! 婚活終了まで、残り2ヶ月の手記。

前回の記事に結婚する気のない女は追いかけるなということを述べたと思う。ツヴァイなどの安値の相談所には多い現象であると思うが、この度、12月21日にお会いした36歳の女性、朋子にも言えることだと思う。
最初に一番聞きたいことは、何故、ツヴァイに入って婚活を始めたのかということである。その理由が外発的動機づけなのか、内発的動機づけなのかということを、とにかく知りたい。これが外発的なものであるほど、あるところにくると、パタッと返事がこなくなる。私は今まで、ツヴァイとYOUBRIEDEのマッチングアプリで30人以上の女性と会ってきた。その8割近くは、結婚する気がないから会ってくれる女性であった。今回もその例に漏れない。
映画館の入場待ちの間、綺麗な方ですし、出会いはないんですか? なぜ、ツヴァイに入ったんですか? とすぐ聞いた。職場では出会いを考えたくないし、妹がここで出会って結婚したからですと真顔で答える。10月生まれだから、ツヴァイのやり方だと、正月に歳が一つ加算されるから、申し込みがさらにこなくなるよと笑っている。
「相談所に行くと、加入させるために、煽るからね。俺も、もう40になったら無理だとか、余程、経済的に、外見的に魅力のある人でなければ、年齢は2歳以内にしなければ無理ですとか言われるよね」
「そんなことないですよ。ハンサムじゃないですか?」
「嬉しいな。ありがとうございます。高校も男子校で、大学も農業大学だったから男子ばかり、就職先は鮮魚部で、これまた男ばかりという環境で、お付き合いの経験が少ないところもあるけど、年齢もあるから、最後の機会だと考えて頑張ってみようかなと思って……」
朋子は目を大きく開けて、怒りとも困惑ともつかない表情を浮かべる。それから言葉少なになって、黙り込んでしまった。
 映画は『鬼滅の刃』を観た。原作もテレビアニメも何も見ていなかったけれど、鬼と人間に世界がわかれていることがわかった。夢を司る鬼と人間との闘いがテーマであるのだろう。題名が無限列車編ということで、夢幻と無限をかけているのだろう。釈尊一切皆苦という言葉を残しているけれど、この世は、鬼に溢れているのかもしれない。人は皆、自分に都合の良い夢を見ていたいものだ。心の中と現実の世界を行ったりきたりする構成は、アニメの長所を存分に活かしていると思った。私はこの物語に詩を感じていた。鬼は人の心に誰もが抱えている邪気であり、それに打ち勝とうと精進する柱である煉獄と、ことあるごとに迷う人間臭い主人公炭治郎の姿は、壁を前にして努力しているものに勇気を与えるだろう。また良心の呵責を抱えて生きているものには、当分のカタルシスを得られる内容だ。映像表現に隙はなく、テンポも良く面白い。
 日本で大ヒットする作品には、内容の核に、仏教的価値観である諸行無常、常住坐臥、袖振り合うも多生の縁があるものだ。
朋子に感想を聞いても、返事すらしない。映画館を出て、トイレに行き、出てきた彼女は、駅で待ち合わせをした時のように、眦を下げて、笑顔を作っている。
駅前のCAFEEに入り、心を開いてもらうために、ひたすら同調する。どんなに話が合わない人とも、ひたすら同調することで、相手が気分良くなることを、婚活で学んだ。
わからない映画の話をされても、
「今度観てみたいな、男性ばかりに囲まれて育ったから、そういった内容には、魅力があるよね。」
「インドアを充実させている人には、その人にしかない世界観があって、もっと話をしたいと思えるよ。」
「本当に頑張っているね! すごい努力だよ」
そういう調子でいると、相手も笑顔になり、楽しそうにしている。
一人暮らししているの? と彼女が聞いてきたので、その返しとして、一番知りたい、何故ツヴァイに入ったのかを、この機に聞き出そうと考えた。
「ずっと1人暮らしをしているんですか?」
急に彼女の顔が険しくなる。首を振った。
「妹が結婚したのを機に家を出た」
「年末年始は家に帰るんですか?」
「帰らない」
「お父さんは可愛くてしょうがないんじゃないかな」
「どうだろうね。今住んでいるマンションも私と妹と一緒に暮らすために買ったんだよ。妹の結婚相手が挨拶に来るので、喫茶店で待ち合わせをすることになっても、父親が時間に遅れてきてさぁ、会ったら結婚を認めないといけないじゃん」
「昔ながらの父親だね。さだまさしみたいな」
「あんな良いお父さんじゃないよ。もっと弱々しい……」
一緒の会社で働いていたほど仲の良い姉妹であったのが、妹が家を出ていった。お父さんは犬や猫のように私達を可愛がり、変なお父さんに育てられたことで、こんな惨めな境遇となった。自分も相模大野で1人暮らしをしたのだけれど、実家とも疎遠になることで、孤独が募り、ツヴァイに入って、今回、私に会いにきたということになる。彼女の趣味はもっぱらアニメばかりで、好きなものは、全て実在する人物ではないのだ。
これが結婚相手を探しに来ている女性と言えるだろうか?
彼女はそれからずっと黙っていた。駅前で救急で搬送されている人を見て、コロナじゃないのと吐き捨てる。
別れてすぐ連絡がきた。
朋子
「こんばんわ。
本日はお越し頂きましてありがとうございました。

考えてみたのですが
お話もあまり合わなくてそれぞれ一方通行でしたし
今後、お付き合いしていくビジョンが浮かびませんでした。

最後までお気遣い頂いて申し訳ありませんが
今後、良い人に出会えることを祈っております。

ありがとうございました。」

私「お疲れ様です。
本日はありがとうございました。
話をうかがっていて、気になる点が多くありました。結婚する気もないのに婚活に参入して、妹に先を越された自身を慰めるだけのために、男性と会うというなら、真面目に婚活している者にとって迷惑ですから、退場してもらいたい。関わる者にとって、時間の無駄ですし、コンピュータウィルスならず、〇〇朋子さんは婚活ウィルスであります。鬼滅の刃並のバスターの到来を世の中のために願っています。早くツヴァイをやめなさい!
朋子ウィルスとして生きるのではなく、君の本当の幸せを願っています🙇‍♂️」
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