www.xn--fhq32lm4eoko24c48b.com
www.xn--fhq32lm4eoko24c48b.com
今日の午後8時に品川で会うことになった。詐欺との疑いを述べた私にも会いたいのだから、余程お金が欲しいのだろうか? 探偵事務所で携帯電話番号から住所を調べたが、判明しなかった。他人に相談しても、ほとんどの人は詐欺だと声をあげるし、私も今までのことを振り返れば、詐欺の手口であると思わざるを得ない。8割はそうだろう。しかし、時折みせる彼女の幼い言行から、その無垢な姿で食べていけるだけの仕事があるかと思いをはせると、無いのではないかという胸の叫びも聞こえてくる気がする。彼女の意識していないところにある魅力と呼べるのではないか。
ディズニーで、私が疲れていると、ディズニーはこんなものじゃないよ、これで疲れていたらダメだよと諭してくれた彼女、アトラクションの待ち時間、始終、髪をバサバサいじり、おかしくなっちゃったと私の顔を見上げる無邪気さ、面白い話がでると、手を前に何度か軽く叩く癖。たとえKさんが詐欺師の一味で、その組織から逃れられないとしても、彼女を助けたいし、導きたいと思えるのだ。
先日、幸福の科学の創始者である大川隆法のこれまでの人生を描いた「夜明けを信じて」という映画を観てきた。悪霊が見えるから、休日には悩みの相談に来た人達のお祓いをしていたそうだ。私も、手をかざし、彼女の背後にとぐろを巻いて頑固に居座っている邪気を払ってやりたいぐらいに思う。
それにしても、人間は人間に影響を与えることはできないというものか。どんな言葉を尽くしても、彼女は、詐欺的コミュニティーに飲み込まれ、そこでしか生きていく術を得られず、もう抜け出せないものになっているのかもしれない。
これから会うけれど、気の迷いが生じている。免許証を見せてもらう、勤め先を詳細に聞く、フリーランスをしているのだからSNS関連を使用していないのか等と聞くことは差し控えようかとも思えてきた。ただ、彼女に真心をもって向き合うようにすればよいのではないか。吉田松陰は、「至誠を以て接すれば、今だ動かざるもの無し」と言った。
それでも社債にこだわり金銭を要求してくるようなら詐欺なのだから、潔くお別れすればよいだけの話だ。
なぜだか、今まで彼女と会うのに、これだけ気持ちが晴れやかなのは、認識そのものの喜びなのか? 理由が自分でもわからない。