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「有楽町で逢いましょう」発祥の地でデートする日が来るなんて!

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Kさんとのデートはこれで8回目ぐらいだろうか?
昨日は20時に有楽町駅日比谷口のビッグカメラ前で待ち合わせということになった。この場所には昔、SOGOがあって、『有楽町で逢いましょう』という歌をフランク永井が宣伝で歌い有名になった。f:id:nyoraikun:20200827104113p:plain

有楽町で逢いましょう フランク永井 昭和60年
彼女は仕事が押していて、30分ほど遅れてきた。いつもヘアメイクを頼む常連さんが、髪型が崩れたからとやり直しを頼んできたらしい。独立してやっていると、時間が思うようにならないものだ。タクシーで日生劇場まで行き、春秋ツギハギという和食料理店に入る。他に客が一組あるばかりで、閑散としているようであった。コロナ禍で、人が入らないのは、有楽町の和食屋「伊豆の旬やんも」でも変わりがない。このままだと、外食産業ばかりでなく、日本の経済がどうなるのか不安となってくる。
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今日のKさんの表情は初めから硬い。仕事のことなのか? 私のことなのか? 見分けがつかない。笑顔を見せても、すぐ真顔になる。むっとした顔に近い。
「お仕事は大変ですか?」
「別に変わりはないよ」
「疲れていないですか? 日々、移動して大変だし……」
「そんなことない。休む時間はあるから」
明らかに前回までとは、雰囲気が違う。何かを隠そうとしているのか、あらゆる応対に硬さが目立つのだ。
彼女は投資につかうのは400万円までという話をした。貯金額はいくらか? と問いかけると、
「正直に答えてくれたから言うよ。1500万円ぐらいあるよ」
「高いねぇ。そんなにあるの?」
「もっと高い人は結構いるよ」
とても嫌な顔をする。
「30歳の女性で貯蓄額が1000万円以上の人は、8%を切るぐらいだから、安いわけはないと思うよ」
彼女はヘアメイクという職業柄、水商売の要素が強く、収入がある時は、まとめてわんさと入ってくるものなのかもしれない。
しかし、気になることがあった。2000万円貯金があると嘘ぶいていた前の彼氏が、生活費を出していて、その間、彼女はお金を将来のための貯蓄に回せていたのではないか。Kさんにしてみれば、結婚するためなのだから構わない気持ちでいたのだろう。彼の貯蓄額が嘘だったことがわかり、婚約破棄に踏み切った彼女の負い目は、前の彼氏に出してもらっていた金銭的な部分にあるのではないか?
それを感じるのは、彼女はそれだけのお金を有しながら、一度もお金を出そうとしないところなのだ。別に財布を出そうとしてくれると嬉しいという安易なものではないが、あれほど平然と奢ってもらうのは何であろうか? 私と結婚する考えがしかとあるからだと受け止めたい。
これは、前の彼氏にも言えることで、彼女の金銭的なものにかかわるすべてを、出していた可能性が大であろう。だから、彼女はお金を蓄えることができたのだ。
 春秋ツギハギでのKさんが素で微笑んでいたと感じるのは、以下の会話である。
「Mちゃんって怒るとどうなるの?」
「ちょっと口数が少なくなるぐらいかな。元々口数が少ないけどね」
「Mちゃんって焦るとどうなるの?」
「焦るのが嫌だから、前もって準備することが多いね」
「それでも焦る場合は?」
「バタバタして、話すことが多くなるんじゃない」
「面白い!」
 彼女は、考えているのか、ないのかわからないところがある。無邪気なところがあったり、薄暗いところがあったりと、つかみどころがない。
 ディズニーシーに行こうということになり、9月10日(木)のチケットを、とろうとしたけど、購入の手筈がうまくいかず、帰りの電車でやることにして別れた。その後、チケットは無事にとることができた。このまま、お互いお付き合いを続けていくことでいいのだろうか? 進展がないまま、だらだらいくかもしれない。すぐ手をとって、キスをせがんで、一夜を共にしたいとアプローチすることが上手い人もいるだろう。私は初心であり、難しい。結婚までしないという考えでもいいと思っているし、デリケートな話題だから、彼女に聞くことも難しい。
有楽町へ帰る道すがら、彼女は珍しく2度、顔をしかめて「ありがとうね」と口にした。私が何でと聞くと、何も言わずに出てきたからと悲しそうに答える。きっと、前の彼氏に対する葛藤が、私に投影されたといえるだろう。
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有楽町のシネマシャンテ横を通った時に、あそこにある映画館は、海外で評価の高く、日本では商売にならないとみた映画をやっていて、何回か観に来たことがあるんだと話した。すると、Kさんは、あの中華屋さんで食べたことあるか? と聞いてきた。いつも昼並んでいるから、美味しいのかなと思って? とまた、Kさんは辛そうで泣きそうな顔をしている。どういう感情からくるものだろう。
紅白歌合戦の舞台裏で、あるアーティストのヘアメイクが、舞台の最中に崩れてしまったため、歌い終えて楽屋に泣きながら戻っていく様子が映っていたのだけど、アーティストは表現することに完璧さを求めているのだろうし、大変だなぁと思ったよ」
「ヘアメイクの人も泣いているよ」
私は彼女が最後の女であり、沢山傷ついて、終わりにしてもいいと思っているのだから、向き合うことをやめないつもりだ。この心の戦場から逃げないで闘ってみる。

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