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彼女の心の傷を癒すことは、結婚への途上にあると言えるのか?

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7月30日(木)に、JR有楽町駅国際フォーラム口で20時に待ち合わせすることになった。頭の先から爪先まで一点の抜かりもなく決めている彼女。ヘアメイクの仕事をフリーになって日々こなしている彼女だから、鏡を持ち出して、髪型を凄く気にするのは当然だ。メイクをして綺麗にしてあげるという自信に溢れた姿で、相手を安心させるぐらいでなければいけないのだろう。化粧品売場の販売員だって、綺麗に容姿を決めているのを見れば、フリーランスのメイクの仕事となれば、少しの乱れも許されないのだろう。
私と会うと、Kさんのまなじりは、柔和になった。とても優しい笑顔で、私は嫌われていないのだと安心すると同時に、期待に背いてはいけないという緊張がこみ上げてきた。前回はグレーのマスクをしていたのだが、今回は私と同じ形をしたマスクをしていた。
「同じマスクだね」
 と楽しそうに笑っている。今日の行く店は、「伊豆の旬やんも」である。国際フォーラム口から歩いて7、8分のところにある。
道行く間、無言のままになってしまうから、晴れて良かったですねとか、西東京の方からくると、都会に来たなぁと思いますよとか、当たり障りのない話をする。
5年間、婚約者の幻想を見ていたことによる失望からくるものだろうか? 騙されていたことで大きく傷ついた彼女の心は、人間不信となっているところもあるのだろうか? 新東京ビルの地下に降りる階段のところで、彼女の顔に影が差し、表情がえらく曇るように思えた。疲れていて、元気が湧いてこないように見える。
もしかして、ただ傷を癒したくて会いにきているだけでもあるまい。逆に、これほど大きな傷を癒すことができれば、大いに惚れてくれる可能性もあるものだ。
 劇団四季のチケットも、タクシーも、1食1万円以上の飲食費も全部私が払っている。それに戸惑う素振りもない。愛情の深さを図って安心してくれていることを、彼女の過去を癒す助力になることを願う。ただのメッシー、アッシーとしてあしらわれているにしても、彼女が私にとって最後の女なのだ。そもそも、この婚活には、誰かと命を懸けて向き合い、絆を深めて、築き上げていこうとする覚悟から始めたことであり、また、深く深く傷ついて、女に見切りをつけようとしたことでもあったではないか? それにおいて、最高の女に出会ったのだ。
いくらでもお金を投資し、立ち直れないほどの傷を受ければいいではないか?
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 席につくと、彼女はいつになく澄ましている。ツンとして、頑なに心を閉ざしているようでもある。
「いい店を見つけるのが上手いね」
 と卑屈な笑顔になった。
「それとさぁ、マンマミーアにコロナの役者が出演していなくて良かったね」
 と力無く笑っている。
「あれ、見たんだ。ビックリしたけど、代役の人だから、関係無かったから良かったよね。公演が2日間中止だったなんて大変だっただろうね」
 となだめるように話した。Kさんは、えっと、眉間に皺を寄せて、目を大きく開けた。
鋭い目で、じっと私を見つめてくることが多いから、以前から気になっていたけど、彼女の過去を聞いて納得した。一つ一つ確かめるようにしていくと言う。
 「こだわりは本当に無いの?」
 これを聞かれたのは2度目である。特に大きなこだわりはないと話した。私の趣味は思索であって、本当のところ、広辞苑が1冊あれば、満足な1日を送れるのである。
「婚約破棄につながるような決定的なこだわりは無いよ。バイセクシャル、ホモ、ゲイとかね。宗教の信者だとか、借金があるとか、職務・経歴、貯金の有無を偽っているとか、そういうものは、自分には無いよ。でも、どんなに頑張っても、期待に応えられないこと状況になることはあるかもしれない」
「お金で解決できることが多いというようなことが書かれていたね。随分、ドライな人なのかなと思ったけど、会ってみたら、全然……」
と首を傾げて目を大きくしてみせる。
私はドライとウェットの2面性があるのかもしれない。理知的であり、夢想的でもあるのだろう。
彼女は心を許したのか、子供の頃の夢は、考古学者や、FBIに入って、悪い奴を捕まえようということだそうだ。毎週水曜日に犯人をみつける番組を欠かさず見ていると話していた。
「個性が強いね。いいと思うよ。皆にうずもれているのは嫌だよね」
他の女性であると受けつけないことが、Kさんの場合は肯定してくれる。
彼女はナイナイの岡村が好きで、猿顔の男性が好きであるということ。岡村がライオンキングの役者に挑戦していて、ハイエナ役で4回転するのが難しく苦戦するところが放映されていたそうだ。頑張れと応援していたから、実際、数年前にライオンキングを観た時、思ったような内容ではなく、消化不良で終わったみたい。ハッピーエンドが好きだから、キャッツのような天国に行く内容ではなく、アラジンがもう一度見たいということになった。ライオンキングとキャッツの座席が〇がついていて、アラジンは△だったけど、座席はあるようだよと話してきたのは、アラジンが見たいけどということを示唆した彼女なりの遠慮だったのだろう。
両親が宮城県から経営指南のために、東京に来るから、その際、食事でもするかもしれないけど、日帰りだから無理かなぁと会いたくないような素振りが見えた。Kさんは、専門学校に通うようになってから、一人暮らしをさせられた。独立して親を頼らず生活していけるように、親の介護等考えなくていいようにという配慮らしい。それにしても、女性を育てる方法論として正しいのだろうか?
「年頃の娘を自由にさせたら、だらしなくなる場合が多いのだから、近くにいさせて大事にしたいと思うのが普通じゃないかな」
寂しそうで、1世代の年上を求めるKさんの心情は、ファザコンが抜けていないところが出ているのだろう。
「会っている間に、次の約束が出来て良かったぁ。約束がとれるまで、恐ろしさで身体が震えるんだよね。」
「あぁ」と驚いた彼女の奇声が響く。
「怖いよぉ……」
 と私は、独り言のように呟いていた。
帰り道、路上を歩く際、車道側は男が歩くんだよねと聞くと、そうだよと応える。ホストの番組でやっていたと口にすると、ホストだけでなく、誰でもやるよと口をとがらせる。庇護して欲しいという欲求が強く働くようだ。三田線の改札口まで見送る。その間、2度ほどハイヒールが脱げそうになる。私が立ち止まると、靴のサイズいくつ? と聞いてくる。28.0と言うと、いいね、22.0は店に無いから、22.5を履いているんだけど、このように脱げてしまうんだと苛々している。改札口でまたアラジンを観ましょうと言うと、泣きそうな顔をしてしばらく私の顔を見ている。少しずつ離れていくとこであったが、それを引き留める魂に触れたような気持ちになった。
今度の13日(木)に汐留のアラジンを観にいって、食事をして、次の約束をとりつけるようにしたいなぁ。また逢えるのだから、今は正直嬉しい。
Kさんが好きなのは、『和牛の炭火焼』であった。↓

・前 菜 『初夏の味覚 前菜盛り合わせ』

・汁 物 『いさきの沢煮椀』
 
・刺 身  伊豆川奈港直送『地魚刺身盛り合わせ』
  本鮪・金目鯛・あおりいか など

・焼  物 『地魚の炭火焼き』 
 銀だら西京漬焼き 備長炭仕上げ など

・中 皿 『和牛の炭火焼き』
   備長炭仕上げ

・煮 物 『冷やし鉢』
 鮑 冬瓜 南瓜 丸茄子 オクラ
 
・お食事 『酢橘そうめん』 香物   

・デザート 『無花果と白胡麻豆乳ぷりん』
 

今までの彼女との馴れ初め!↓
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