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いかがお過ごしでしょうか?
テレビをつければ、連日、感染者と死者数のグラフに接して気が滅入ります。一端、夏場にウィルスの活動が弱まっても、冬になれば流行が始まるということだから、ワクチンが開発されるまで、いかに時間を稼げるかという心境は、いいものではないですね。
来週に静岡県の御殿場、沼津、日本平へ旅行してきます。どこかで君に会えそうな気がするんです。富士の冠雪は御殿場から見るのが一番美しいとか?
それ以外の休みは、ひそみに倣って、自宅で過ごしています。以前、映画を観る理由を、水商売と関連づけたもの言いをして、誤解を与えていないか心配していました。私も我を忘れたくて映画館に何度も足を運んでいます。三島由紀夫の『僕の映画を観る尺度』というエッセイが好きです。一部を抜粋しました。
「どうしても心の憂悶の晴れぬときは、むかしから酒にたよらずに映画を見るたちの私は、自分の周囲の現実をしばしが間、完全に除去してくれるという作用を、映画のもっとも大きな作用と考えてきた。
大スクリーンで立体音響なら申し分がないがそれは形式上のこと、それで退屈な映画では何にもならぬ。テレビとちがってわれわれを闇の中に置き、一定時間否応なしに第二の現実へ引きずり込む映画であれば、沢山の約束事の黙認の上に成立つ演劇などは、どんな文学的傑作でも、その足許にも寄ることはできぬ。
これを一概に『娯楽』という名で呼ぶのは当を得ていない。私の映画に求めているのは『忘我』であって、娯楽という名で括られるのは不本意である。」
君のように友達を大切にしていたら、こんな孤独を感じないで済んだのかもしれません。人に優しくしていけばキズは少しずつ薄れていくという言葉を忘れません。
酒に頼らず、映画館もやっていなければ、雲の上に顔を出す富士山頂を仰いで気を休める失婚旅行にでも行ってきます。