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憧れの風俗嬢美咲へのラブレター№2


9月7日(水)にお会いしてから3週間がたちました。あれから、思い悩む日々を送っています。美咲さんが脳裏に浮かぶと、好きだった女の子の窓明かりを見に行った少年の頃を思い出すからです。風俗店は性犯罪の抑止力であり、非常な価値ある仕事と言い聞かせても、やはり好きな人が働いているとなると辛いです。
 幼い頃から両親に言われるがまま、過保護に育ってきた私は、35歳になった今も親元から職場に通っています。些細なことでつまずくことの多い自分は、両親の愛情を支えにして、今日まで自暴自棄にならずに生きてこられたと実感しています。しかし、心にはいつも、安全基地のお母さんの後ろに抱き付く少女のような甘えが負い目としてありました。
川端康成の小説『化粧と口笛』に、「この世でもっとも深い愛を、感謝するにも及ばないほど当然だと、子供に思わせるためにのみ、母というものは子に必要である。」という一節があります。私がどんなに君を愛しているからと話したところで、水日の出勤時間すべてを1ヶ月でも買い占められるかと自問自答すれば、結婚とひきかえにと利己心が顔を出し、言葉を濁してしまうでしょう。どんな犠牲もいとわない上述の母親のような深い愛があれば、早く起きる母親なんて嫌だよと憤る美咲さんに思いが伝わるはずだろうと自分自身悔しくもあります。
 君が、1ヶ月20万円あれば生活できるじゃないと言った時、うなずいたのは、刺身を切るシングルマザーのパートナーさんが同じことを話していたからです。一人暮らしもしたことがないので、私には想像でしか理解することができません。普段の生活を保ちながら、将棋をすること、旅行に行くこと、犬を飼うことにどれだけお金が必要なのか、見当がつきません。それは、結婚してもできないことなのでしょうか?
 君が、この仕事を人の助けを借りずに自力で脱すると言った時、畏怖・畏敬の念を受けました。全力で前向きに、自分の力で生活の資を得て、人生を送ろうとする意志に、私にはかなわない強さを感じます。
 薦められた森鴎外の『雁』を読むと、お玉の心に生まれた情熱に共感します。夕食に鯖の味噌煮が出たばかりに、岡田にその思いは伝わらなかったのですが、もし両想いになったとしても、岡田は身分を捨ててお玉を愛するということはなさそうです。宇宙の惑星の運行のような、必然の動きのうちに物語られた登場人物を追うと、それぞれの軌道をたどって、自分一人の運命を成就するしかないと諭された気にもなります。多くの男性と接してきた美咲さんにとって、君を幸せにするという言葉に、湖のおもてに顔を映して悦に入るナルシスしか見ないでしょうか?
多くの苦労をしてきた美咲さんには、私にない光(道標)を感じます。残りの人生を、君の幸せのために賭けたいのです。どうかこの思いを信じてください。

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カテゴリ
阪神タイガース・プロ野球・スポーツ