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「アニーホール」男女関係の究明を試みた映画


内容
この映画はニューヨークとロサンゼルスに舞台を置く。
ウディ・アレンは死に取りつかれたコメディアン、アルビー・シンガーを演じる。明るい性格のアニー・ホールダイアン・キートン)との関係を保とうとしている。2人の数年にわたる関係が語られ、それぞれの過去にあった様々な出来事を途中に挟みながら進行する(アニーはアルビーが子供のころの家族を「見る」ことができ、アルビーも同様にアニーの過去の恋人とのやりとりを観察している)。彼はブルックリンで育ち、彼の父はバンパーカー(bumper cars)の営業をしていて、彼の家はコニーアイランドのローラーコースターの下にあることが、アルビーの回想場面からわかる。

数年後、口論と仲直りが何度も続き、自分たちは相性がわるいし、別れるだろうと2人は悟る。アニーはハリウッドレコード会社の経営者(ポール・サイモン)のもとに引っ越してしまう。アルビーは結局、未だに彼女を愛していることに気付き、ニューヨークの自分の所に戻ってくるよう説得するが、うまくいかない。あきらめたアルビーは自分たちの関係について芝居を書くためにニューヨークに戻る。この芝居のエンディングは、彼が彼女を取り戻すのに成功するというものだった。のちに彼らは友人として良好な関係で再会し、そのとき2人にはすでに別の恋人がいた。愛と人の関係はしばしば痛みをともない、複雑なものにもかかわらず、誰もが必要としているのだと思いを巡らせながら、アルビーは映画を終わらせる。 wikipediaより

感想
『アニーホール』は、死に取りつかれたコメディアンのアルビー・シンガーが、アニー・ホールとの関係を保とうとする難しさを表した映画である。神経症のアルビーは、思ったことを難しく言い回す。冒頭からカメラに向かって、インテリでノイローゼを患った姿はかくあるものかと言わんばかりにアルビーを熱弁を振るう。この会話がうるさく感じられ、早々に脱落しそうになった。名作ということだから、最後まで観よう。1時間40分だから、最後にはっとさせるオチがあるのではと期待して観ていく。
 アニーホールとの関係が難しいとお互い合意の上で別れても、寂寥感に苛まれ、アルビーは飛行機に乗ってまで会いに行く。なぜ、それほどまでに彼女が大切なのかが、いまいち伝わってこない。しかし、会話における難しい言葉の絶え間ない羅列によって、両者の間隙にも、理屈があるのだと考えたくなってくるのだ。
 男女の関係で、何故、二人は別れたのか(一緒にいるのか)? と問いかけられ、答えられる人は少ないのではないか。なんとなく、お互いピンときてという曖昧な言葉でしか表すことしかできないだろう。アルビーはアニーホールをいつまでも必要としているが、伝える言葉が見つからない。この葛藤にさらされない人などいないのではないか?
 アルビーの最後の言葉
精神科医に男が、『弟は自分がメスドリだと思い込んでいます』医師は、『入院させなさい』男は、『でも、卵は欲しいのでね』男と女の関係も、この話と似ている。おおよそ火生定期で、不合理な事ばかり。それでも付き合うのは、卵がほしいからでしょう」
 と煙に巻いて物語りを終える。

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カテゴリ
阪神タイガース・プロ野球・スポーツ