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風俗と性病の確率

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二度、私は性病になったことがある。生来、臆病な私は、感染源である粘膜の接触を恐れて、風俗での遊びは、いつもゴムフェラで通してきた。20代で30回、頭皮が薄くなって破廉恥になったためか、30代では70回ぐらい、主にソープランドに行ったことがある。

 ここは、はてなブログであるから風俗体験記を書くつもりはない。

私が最初、淋病になったのは、明らかな慢心からであった。30代になってからは、ゴムを外して、生フェラをさせたからである。

甲子園での阪神巨人戦を観戦し終えて、夜行バスで新宿駅に帰ってきた。バスの揺れで何度も起こされて、睡眠不足と疲れ、そして嬢の色気のなさから、立ってはふにゃふにゃになってを繰り返したため、彼女の口から淋菌がすり込まれたのだと考えた。膿はでるし、血はでるし、淋菌は、私の末端のデリケートな組織、不吉な仏像の中で、好き放題暴れ回っているようだった。

 最初はむずむずしてかゆいなぁぐらいで、仕事中も、スラックスの上から、手で叩いてみたりした。妙だという気持ちが、明らかに性病だと自覚したのは、4日後ぐらいだった。朝の小便では灼熱感があるぐらいだったのだが、私が仕事をして動くほど、熱くなるほど、血流が激しくなるほど、菌も同様に暴れ回る。次第にトイレに行きたくないから、水を遠慮するようになった。午後6時に終えて、すぐ近くの性病科で診療を受けた。

 尿検査の結果は1週間後、15分の点滴を終えると、以前と同じように尿のたびに痛いけど、希望のもてる痛みと変わった。案の定、翌日から痛みが徐々にひいていって、3日経つと小便時には違和感がなくなる。しかし、勃起する際のきしむような痛みは、1週間続いた。

 看護婦の態度に問題があった。尿のカップを嫌そうに受け取り、まだ診察をするんですか?と医者にたて突いている。痛いんですかねと私の手を荒々しくとって、雑に点滴針を腕にさした。

私は病気なんだぞ! 性欲は男性の普遍的な病状なのだ。性欲と暴力を抑制するところから文明社会の扉が開かれたんだけど、ここまで社会機構が緻密に発展してくると、性と暴力の処理のあり方を真剣に議論すべきではないだろうか?看護婦は自業自得だぐらいにしか考えていない。

 2度目は、ゴムフェラを徹底していたのだが、キスをそれなりにしただろうか? 今度は、軽い痛みが走るが、性病なのかわからないまま、5日経った。早めの受診で先生から処方された薬は、フロモックス錠だ。淋菌性、尿道炎系の薬であった。私は前回の経験から、非淋菌性の薬と読んでいただけに、不信感が募った。1週間飲み続けても効かなかった。

それで職場近くの前回の先生に相談すると、非淋菌性の薬をすぐに出してくれた。副作用が強く、翌日、何度もトイレで下痢をした。ゆっくりと次第に効いてくる。5日ぐらいで痛みが引いた。クラミジアだと今でも思っている。

ヤブ医者医院の検査結果で菌は検出されなかった。病院に行ったのが症状を出てから早く、また水を大量に飲んで何度も小便した後だったから痛みが全くなくて、果たしてこの尿で検査できるのかと訝しかったが、それが現実になった。

 淋菌性と非淋菌性の性病を経験した。どちらも自身の免疫では治せず抗生物質頼みだということ!アレクサンダー・フレミングペニシリンは、奇跡の薬であって、最も偉大な発見の一つであるのもうなずける。こんなに先人の業績に感謝したこともない。私は歴史という大河の水面に浮かぶ葦の一葉である。考えながら流されているに過ぎない。しかし歴史の中に存在する1点ではあるのだ。

風俗に行って性病になる確率は、私の体験から割り出して2%ということにしておこう。

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カテゴリ
阪神タイガース・プロ野球・スポーツ