nyoraikunのブログ

日々に出会った美を追求していく!

婚活 30分の一期一会

 f:id:nyoraikun:20190608210820j:imageツヴァイの女性と1対1で会うのも今回で8人目ぐらいになるのかな。出会いのセッティングサポートも30分会ってサヨナラの繰り返しなので、多摩センター駅から日比谷まできていつもしんどいです。帝国タワーのすぐ近くに、マグロの初競りで最高値を付けた会社、すしざんまいがあるので、終了後、食べることにした。

f:id:nyoraikun:20190608210839j:image 女性は香川出身の早稲田大卒で、人材派遣の仕事をしているということしかわからない。インプレッションマッチング(顔写真で選ぶ形式)の出会いだったから、予備知識があまりない分、上手くやりとりができるか不安であった。彼女は時間ちょうどに現れた。自分が黙っていると、すぐ沈黙が続き、バイバイになりそうな雰囲気になった。意図的に質問を続けることにした。下手に話そうとすると、意味不明なことを口にして、さらに相手の心を閉ざすことになってしまう。

 好きなミュージカルはキャッツでぴったりだった。早稲田のミュージカルサークルで舞台に1年ほど立ったことがあったそうだ。猫の世界に入った気になりますよねと当たり障りないコメントであった。それ以上に深い彼女の言葉を待っているのだが難しいものだ。私が禿げていなくて、若くて、爽やかで、社会的地位の高い仕事をしていれば、簡単に心を開くことができるのだろうか? 私には人生経験と言葉とギャラントリーがあるじゃないか。

 目を細めて笑う時、相手の下心をじっと見てくるようで、挑戦的な可愛さがある。油断すると彼女の意図通りにのせられてしまうような警戒心も少し抱いた。

 東野圭吾の『手紙』という映画がいいそうだ。犯罪加害者の家庭を描いているらしい。質問をしても、ちょっと答えて終わりが続くのはシンドイ。

プロ野球阪神を応援していると話すと、例外なく東京なら巨人じゃないのと聞き返してくる。幼い頃から、父親が熱狂的な阪神ファンだった影響で、それ以外は考えられない感じだと言ってもわかってくれない。野球はもともと東京、大阪周辺にほとんどの球団があって、観たいなら近くにホテルを予約してくればというぐらい殿様商売だったところがあったけど、近年趣味の多様化によって、他のスポーツと同じように地域密着路線に乗り出して、北海道、仙台、福岡などに本拠地を移していったのだけど、それでも半信半疑という顔をしている。

 香川からきて食生活に戸惑いはあったかという質問は、食品を販売する私の分野でもあるので、話が弾んできて楽しくなってきた。食べるという話題は普遍的であるし、旅行先で食べたもの、食生活の違い等、話題が豊富であることに気づいた。本場の讃岐うどんを食べたいなぁという言葉は、素直であるゆえに、彼女は素顔で笑っているようだった。

 韓国で食べ歩きをした話を彼女がしてきたので、衛生面は大丈夫ですか? と聞き返した。横浜中華街の店頭のテーブル上で、肉まんなどを常温で販売しているのをみて、食べるのをやめた話をした。このコミュニティーでこんな不衛生なことがまかり通っているのだから、他の店の衛生管理にまで不安が及んでしまうんだ。東京湾で潮干狩りを尻目に生かきをとって、中華煮にでもしているんじゃないかと首を傾げてしまったよと笑うと、食品を販売する仕事をしているからねと納得しているようだ。ある意味、会話は想像力のクイズでもあるから、多くの納得を積み重ねていかないと信頼されないし、会話下手の婚活は難しいのかもしれない。

 旅行の話では、昨年と一昨年では京都と奈良に行ったこと、日帰りでは、鎌倉と江戸東京博物館に行ってきたこと、飛鳥時代奈良時代平安時代鎌倉時代、江戸時代の史跡を目にして実感してみようと考えたこと。明日香村で飛鳥時代の史跡に触れようとしたけれど、聖徳太子が生まれた寺はボロボロで、ほとんど何も残っていないし、寄付募集の張り紙までしてあったのは、想像力に物乞いしている状況だとも説明した。飛鳥寺も仏像が一体あるだけだし、古墳は林にしか見えないし、あれでは外人はきて何もわからない。よほど勉強しているか、想像力が強い人でないと、楽しめないでしょうと話した。京都では嵐山の渡月橋近くにある、平家物語の『想夫恋』における小督の局の墓を訪れたこと、五右衛門が山門の欄干に足をかけて言ったことで有名なところなのだが、何を言ったかと興味を持ってもらったのに忘れて答えられなかった。

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言葉に窮して、相手が左手の子指に指輪💍をはめているのをステキですねと大袈裟に褒めてみた。幸せが入ってくるようにつけていて、右手の子指には幸せが逃げないように付けるそうだ。「右手には付けていないのは幸せじゃないんだ」と言うと笑っていた。この後、買いに行こうかと冗談が出てこないのは頭が堅いなぁと自分自身思う。

 帰りは下の入口まで一緒にいって、挨拶をして別れた。私が振り返ると、渋い顔をして私を見ている。理解の外なのかもしれないな。山門と欄干からの景色を写メしてまた話したい旨をLINEしたが、今回も既読スルーで終わりそうだ。現在、21時00分、やはり返事はこない。

 帰りに上野駅で降りてパンダを撮影した。

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ヨドバシカメラの前、ポケモンハンター多すぎ!

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