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外面を削り、内面を掘り出す ― 生をめぐる思索
外面から削り出される内面 ― 生をめぐる思索 私たちは普段、「内面」と呼んでいるものを、あたかも独立した実体のように考えがちです。しかしよく考えてみると、それは外の世界からの印象や想像の堆積に過ぎないのではないでしょうか。むしろ危ういのは、... -
16歳の安部公房に学ぶ――自分の目で見て判断するということ
若き日の安部公房と、私の原点 私と安部公房の生い立ちは大きく異なる。彼は小学生のころから完全なエリート教育を受け、3年生にして年間250冊の「有益」とされる本を読破させられ、数学の天才と評された人物だ。一方で私は、「自分の目で見て、自分の判断... -
仕事で心身崩壊…それでも大阪万博と飛田新地に行く私の理由
殺人的な労働の日々と、心の叫び 気づけば、仕事の日々は「殺人的な忙しさ」が続いている。最初は気合でなんとかしても、3か月経つと休みの日に全身が鉛のように重くなる。社会のシステムをもっと早く知っていれば…と思うが、私はただ「レールから外れるこ... -
「映像の世紀プレミアム」を見て考えた、日本の歴史と大阪万博、そしてAIの未来
昭和の宰相と国民の熱狂 NHK「映像の世紀プレミアム」では、昭和の宰相たちが“アメリカに勝てるはずがない”と分かっていながらも、国民の熱狂に押し流され、戦争を長引かせた姿が描かれていました。幼い頃に学校で教えられた「国民は犠牲者だった」という... -
新宿バルボラで涼風花音と出会った夜 ― AI博覧会から風俗体験まで
はじめに 三連休のある日。東京国際フォーラムで開催されたAI博覧会に参加した後、新宿で少し寄り道をした。そこで出会ったのが、新宿バルボラの涼風花音さん。AIと人間の未来について学んだ昼間と、風俗という人間の本音に触れる夜――そのコントラストが実... -
社畜に疲れた44歳が三島由紀夫とAIに救いを求めた理由
「仕事に追われ、疲れが抜けない。自由を願いながらも正社員という安定に縛られてしまう――そんな社畜的な日常の中で、私は三島由紀夫と安部公房の全集、そしてAIに救いを求めるようになった。44歳のいま、文学とテクノロジーの力を借りて『文化的に生きる... -
【退職した29歳女性に会って気づいた】僕らはいつの間にか、何者にもなれないまま年を取っていく。
7年前、新入社員として僕の職場にやってきた彼女が、退職するというので会いに行った。彼女はもう29歳。あの頃は「若い」としか思っていなかった彼女が、もうすぐ30。時の流れが速すぎて、言葉を失った。 静岡出身の彼女は、どこか屈託がなくて、太陽みた... -
広陵高校の勝利が意味するもの──「勝てばチャラ」なのか?
いじめが報道されてもなお、チームが勝ち進めばすべてが正当化されるのか?「勝てば償われる」そんな空気がまかり通るのであれば、それは極めて危険なメッセージである。 スポーツが学校のイメージアップのためのツールになっているならば、今回のような問... -
国立西洋美術館で出会った異彩を放つ女性と、絵画が教えてくれた“オンリーワン”の生き方
美術館で出会った、対照的なカップル 展示室で見かけたカップルが印象的だった。女性は一枚一枚の絵をじっくり見つめ、細部まで味わうように時間をかける。一方、男性はペットボトルの水を飲もうとして係員に止められるなど、どこか「彼女についてきただけ... -
国立西洋美術館「素描展」鑑賞記録
――道具から巨匠の筆致まで これまで前を通り過ぎるだけだった国立西洋美術館。初めて足を踏み入れると、その展示の密度と質に圧倒された。国立の文学館や博物館と同じく、やはり「お金のかけ方が違う」と感じさせられる。今回は常設展と特別展「素描展」を... -
【宿泊レポ】2025年夏・リニューアル後の「亀の井ホテル青梅」に泊まってみた!気になる食事とサービスの変化
2025年8月初旬、**リニューアルオープンしたばかりの「亀の井ホテル青梅」**へ行ってきました。 1年に3回は通う両親のお気に入りの宿なので、今回の改装には「楽しみ半分、不安半分」。特に、食事の量や質が落ちていないかが一番の関心事でした。 食事はど... -
フィッシング詐欺が身近すぎる時代──家族と自分を守るための“たった一つの習慣!
最近、フィッシング詐欺があまりに身近になってきました。 両親は「NTTからのボイスメール」という偽の留守電に危うく折り返しそうになり、職場でも実際に引っかかった人がいました。その人は普段から周囲に不愉快な印象を与えるタイプなのですが、今回の... -
東京アロマスタイル、ひかりさんに出会って──“鬼滅”を超える癒しと誘惑の170分
鬼滅の刃を観終えた夜、僕は東横イン歌舞伎町の一室で、ふと「現実から少しだけ逃げたい」と思った。そんな時、ふと思い出したのが《東京アロマスタイル》。癒しと快楽のはざまを漂うような時間が、そこにはある。 本当は寝る前に呼ぼうと考えていたが、す... -
『見えないもの』を信じる力──SNS時代に星の王子さまから学ぶ5つの視点
「大切なものは目に見えない」――サン=テグジュペリの言葉は、フォロワー数や〈いいね〉が一瞬で可視化される2025年の私たちにこそ響きます。 けれど “見えない価値” はどうすれば無関心な人の心も動かせるのでしょうか? 現代のリアルなデータと事例を手... -
風俗嬢にガチ恋をした――理性と本能のせめぎ合い
「ソープ嬢に本気で恋をするなんて理性が弱いだけだ」──そう言われれば、返す言葉もない。 けれど肩書をとり払ってしまえば、目の前にいるのは一人の生身の女性。いったん心を射抜かれれば、会えない間も彼女のことばかりを考えてしまう。まるで“甘い病”に...