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小池百合子圧勝の都知事選挙:都政への期待と現実、次なる挑戦者たち

都知事選を終えて、小池知事の圧勝が予想通りの結果となった。多くの都民は、都政に大きな期待を抱いておらず、そもそも都知事の役割についてあまり理解していないのが実情かもしれない。小池知事の掲げた「7つのゼロ」も、政策としては分かりやすいが、実際の実績はほとんど残っていないように見える。そもそも、これらの公約は実現の可能性が低いものであった。キャリアもあり、自民党のバックアップもある小池知事の実行力は他の候補者と比べて圧倒的であり、多くの有権者は「無難に小池知事」という選択をしたのだろう。

小池知事は「都政のブラックボックスをなくす」と意気込んでいたが、結局は都連の会長である萩生田との関係を維持するのが精一杯のように見えるのは私だけだろうか。予想外だったのは、石丸伸二が第2位に浮上したことだ。これは、ネットの力によるところが大きい。しかし、このままではN党のような扱いになる可能性がある。橋本徹氏と似ていると言われることもあるが、橋本氏はもっと弁が立ち、記者からの質問にも逃げることなく答えていた。選挙後のインタビューで、石丸氏はただ討論を回避し、偏屈な発言をするだけの人物にしか見えなかった。都民の中に、次の都知事を任せたいと考える人が170万人もいることを考えると恐ろしい。

石丸氏はUFJ銀行に勤めていたが、故郷である広島の安芸高田市の市長選に立候補したのは、銀行員としての生活がつまらなかったからではないか。バブル崩壊後、どこの老舗企業もバブル期に大量に入社した社員を抱えており、出世しにくい環境で将来の見通しが立てられないことが多い。実力があっても愚かな方針に従わざるを得ないことへの鬱屈が、石丸氏の態度に表れているように思える。この鬱屈に共感する人も多いのかもしれない。

私と年齢が近いこともあり、彼の苛立ちに満ちた表情に同世代としての共感を覚える部分もあるが、日本という国は内発的な革命が起きにくい国とも言える。江戸時代の黒船来航による明治維新や戦後の民主主義も外発的なものであった。天皇制があるから内発的革命が起きないのだろうか。内発的革命が起きないから天皇制が保たれてきたのだろうか。

石丸氏は、論破王として知られ、ひろゆき氏と似たブランドを確立している。彼もまた、炎上させてPVを稼ぎ、収益を上げるスタイルである。今度は、広島一区から岸田首相と対決するという話題を作っている。これは無党派層を掘り起こすことができれば、成功する可能性もあるだろう。

ひろゆき氏がボリビアの首都パラオの丘から市街地を見渡している姿がYouTubeで放映されていた。多くのオレンジ色の建物が壮麗に崖下にひしめいている。その一つ一つに多くの人々の夢が眠っているのを考えると感慨深い。皆、少しでも生活がよくなるように、素晴らしい人生を送れるように願っている。その競争は都内だけでなく、国際的な都市との競争もある中で、今、日本の競争力が弱くなっている現状で小池知事の続投は現状維持に過ぎない。もっと激しく、もっと強く、風を吹かせてほしいと願うのは私だけだろうか。

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