今、現在、青梅にいる。亀の井ホテルに、両親を連れて再度訪問である。前回に比べると、とても食事が美味しく、ご飯のお替わりにお金がかかることに父親は不満の意を表していたが、私は料理のどれもが美味しく、食べ過ぎることもなく、満喫できた。
21時前にロビーで、このブログを書いている。今、素泊まりの客が入ってきた。泊まるだけで、翌日、この近くで仕事があるのだろう。ただ、帰るだけなのかもしれない。新宿歌舞伎町のホテルで先日1泊した時に、普段と違う楽しさがあった。少し、環境を変えただけなのに、何か楽しい。
青梅といえば、レトロを売りにしている。青梅駅近くの商店街は、レトロ一色だ。
歩く人が多くなれば、それが道になるとは魯迅の言葉である。多くの人が訪れてくれることで、街の経済が潤い、発展する。あたり前のことであるが、東京で生活していると、まちおこし、村おこしの切実さを忘れるが、青梅のレトロも、その一貫であろう。
父親が22日で88歳になる。100歳の祖母をみると、まともに話せず歩けずだから、あと4、5年で急速に老化が進むのだろうか。怒りっぽく、いつも激していた部長が、定年退職して会うと、別人のように老けていたことを思い出す。やりがい、生き甲斐があると、若々しいけど、人間の体力も、心の持ちようだけではどうしようもなく、老化していくのは、見かけは若くても、卵子は年相応に老化するのと同じことだ。
男性の生殖能力が、一生続くのに対して、女性は、数限りがあるとは、不思議なことだ。神はいかにして、この地球上にある生命体のからくりを創ったのか?
それにしても、亀の井ホテルの食事は、とても美味しかった。父親は不満そうにしていたけれど……かんぽの宿の頃は、ご飯はお替わり自由で、もっと品数があったことは覚えている。歌舞伎町の東横インのホテルにしたのは、素泊まりで1万円をきるところが他になかったからだ。どこも1万2千円を超えていたから、ホテル業界も、光熱費の値上がりで厳しさを増しているのだろう。インフレの世の中で、今までの金銭で得られる対価としてのサービスは、感覚としてもかなり低いものになっている。そう考えると、今日の夕食は、コスパの良いものに思えるのだ。父親は不満そうにしていたけれど……
話頭を転じるが、今、勤めている会社の業績が良くないから、給与も歩合制度を取り入れるそうだ。よっぽど、活躍しないと、給与が上がらないようになっている。残念である。私の勤めている会社のやり方は、まさに昭和で、軍隊のような縦社会、上で発した命令は、下で終わるというような規律性を武器にしたやり方で、繁栄したけれど、それだけでは、勝てなくなってきているのに、いまだに昭和的な風土が根強い。
Z世代の若者は、仕事を選ぶ理由に、お金よりも社会貢献を考えている統計がある。それよりもっともっと若い者が、選挙権をもつ時代になれば、国会議員の顔ぶれも大きく変わり、国会を通る法律の内容も変わり、ルールが変わり、社会構造そのものが、抜本的に変わってくるであろう。それを無視して、我を通しても商売はうまくいかない。
明日は、亀の井ホテルのバイキングだ。朝食はどうだろうか?