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分裂気質と詩人ヘルダーリン、画家カール・シュピッツヴェーク

f:id:nyoraikun:20220404213812j:plainクレッチマーの性格分析に、分裂気質というのがある。これは、私のことを述べているようだと思う。今まで好きになった作家もそうであるし、分裂気質の画家として、例にあげられているカール・シュピッツヴェークの絵をみて、長らく待ちわびた画家に出会えたと思えたほどだった。
分裂気質タイプ(S型)
このタイプは第三者からは簡単に理解しがたい性格である。一般的に、物静かで非社交的、真面目でユーモアがない。デリケートな性格で通俗的な物事を軽蔑し、自分だけの世界を作り上げ、それに熱中するタイプ。文学、美術等の芸術面に関することがらにおいて才能を発揮することが多く、貴族的なほど洗練された上品なセンスと冷酷さを持ち合わせている。粗野で下品なことに対して極端に嫌悪感を示すのもその一端のあらわれである。さらにこのタイプの人は観察力と分析力にすぐれ、理路整然とした物事の考え方をすることが多い。有能な才能を持ち合わせていれば、ナンバー2、ブレーンとして力を発揮する。対人関係においては、好き嫌いがはげしく自分の世界観がわかりそうな人には興味を示すが、第一印象で嫌なイメージを持った相手には全く興味を示すことがない。
細長型(分裂気質)は思春期の性的成熟時代に危機があり、極端な耽溺、哲学的穿鑿、両親や周囲の人々との不和、職業選択の困難、功名心に満ちた突進などに傾く。この型の人が精神病になる場合には主として精神分裂病であり、持続的な人格崩壊にまでおいちることもある。
分裂気質者 激情家、浪漫主義者、技巧派の作家、精密な論理化、体系家、形而上学者、純粋な理想主義者、専制者と狂熱者、冷ややかな打算家となっている。

繊細に素質づけられた分裂気質者のすべてが実社会に対したときに感ずることを遺憾なく述べている言葉として、著者が取り上げられている。↓
ヘルダーリン「つくづく思うに、私はひたすらの愛ゆえに固陋なのだ。私がおずおずと世を厭うのは、現実によって私自身の欲求の世界が攪乱されることをおそれるからではない。私は、何かに対して私が進んで示した切実な同情の念が現実によってさまたげられることを厭うのだ。私は私のうちにあるあたたかい生命が、氷のように冷たい現実の歴史の中で冷却してしまうことをおそれる」
時に極度に情愛のこまやかな個人的友情を得ることはあっても、世間の人々に伍して満足を感ずることなどはほとんどない。そのため、感情のとぼしい分裂気質者は不機嫌な厭人的な変り者として自己の殻に閉じこもってしまうし、感情豊かな分裂気質性の芸術家は、衷心から優しい愛情を求めながらも、自分の美しい幻想が他人の意志によって抵抗も障害も受けないような世界へと逃避してしまう。

私は上述されたものの傾向、芽となるものはあるものの、幹となり枝となり花と咲いていない。これからもっと勉強していかないとダメだんだ。しかし、傾向ははっきり分裂気質に属するものだと確信した。三島由紀夫が好きになったのも、気質がとてもよく似ているからだろう。
ヘルダーリンのヒューペリオンで私が好きな言葉を紹介する。
「血は心臓の中で別れては帰ってくる。そのすべてが燃え上がる合一した永遠の生命なのだ。」
カール・シュピッツヴェークの絵画↓
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カテゴリ
阪神タイガース・プロ野球・スポーツ