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オリンピック開会式は詩であった!

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東京オリンピックの開会式は、概ね、海外の記者からは好評だったようだ。国民の大体は不評というところだろう。オリンピックは、多様性を認め、人種差別のない世の中のための平和の祭典といった世にもおめでたい言葉が並ぶ。先日、柔道の銀メダルをとった渡名喜選手が、カメラの前で悔しくて泣いている姿を見ると、私も少なからず貰い泣きしてしまった。また、悔しさを押し殺して、勝者を称える世界各国の選手たちを見ると、微笑ましくもなる。戦争ではなく、スポーツを通して、正々堂々と争うという姿は、美しくもあると感じてしまう。
しかし、メダルにかかわる多くの選手達は、先進国でスポーツに専念していい環境を与えられている。アフリカでメダルが何枚というものは、どれも、母国でスポーツをしているのではなく、同じく先進国のチームに所属して、そこで生活をしている。ヨーロッパの各国が産業革命を達成してから、植民地開拓に乗り出していった傷が、まだ癒えずに、被支配国のほとんどは、国の態をなしていない。あの植民地の単一生産単一労働から、脱却できずに、いまだに国としての健康状態はさっぱりである。その国から、世界に誇る文化一つ出てこないのだ。オリンピックの入場行進にみられる世界の国々の方達が笑顔で手を振る姿は、先述した現実をカモフラージュするように思えてならない。勝てば自国の国旗があがるなんて、民族主義の宣伝ではないか。多様性と人種差別とは、そごをきたしているのだ。
国民に支持されるオリンピックとは何か? これは、国旗が掲揚されるように、自国の文化がいかに迫力があり、素晴らしいかに特化してやり続けることである。聖火に点灯するのは、オリンピックのレジェンドで、メダルを最も獲得したアスリートがやる等すれば文句はでないだろう。
コロナ禍で、自国開催の意義が、内外から問われている状況で、打ち出した答えが今回の開会式に表れていると思う。
木材とタップダンス、海老蔵とジャズ、イマジンの歌唱者にアジアの歌手がいない、日本の旗手の一人は、八村塁にする等、コロナ禍の時世、選手の葛藤、人種・民族の差別ない多様性を認め合う社会にしていこうとする表現にはなっていたと思う。
私は木の箱を子供達がエンブレムの形に組み替えて、イマジンを謳うと、空にエンブレムが浮かび上がり、地球の形になるところに感動した。開会式のハイライトとしてふさわしい内容だった。
海外の評価↓
24日付フランス紙フィガロは「感動的な式典の最後、聖火が東京を赤く染め、『疫病五輪』を開会させた」と報じた。開会式は「普通より簡素だったが、感動的だった」
仏国営テレビは23日、開会式を生中継で放送し、「これまでの五輪開会式より簡素だが、詩的、文化的側面は劣っていない」
イギリスの大衆紙ミラーの記者「ドローンで大会エンブレムを空に表現するなど、芸術的でとても素晴らしかった」
アメリカのワシントン・ポスト「現在の日本の多様性を感じさせた。移民について、人種やアイデンティティーの異なる人々が一つの国をつくるという考えについて、まさに取り組み始めたばかりの国であるとうなずかせるものだった」
イギリスのガーディアン紙「この夜、視覚的に最も印象的だったのは、ドローンを使って東京2020大会のシンボルマークを描いたことだ」

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阪神タイガース・プロ野球・スポーツ