nyoraikunのブログ

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ノートルダムの鐘と横浜中華街で思うこと!

f:id:nyoraikun:20220526200535j:imagef:id:nyoraikun:20220526200543j:imagef:id:nyoraikun:20220526200556j:image神奈川県の横浜中華街の近くにあるKAAT劇場で、劇団四季の『ノートルダムの鐘』を観てきた。背骨が変に曲がって、顔の醜い男カジモトが、外に出ることなく、ノートルダムの鐘撞きだけをして生きてきたけれど、1年に1度の祭りの日、外界で浮かれ騒ぐ人々を見るうちに憧れが膨らみ、鐘楼を抜け出すところから物語が始まるのだ。

この背瘤も醜い顔も、私自身の劣等感を強く表しているようで、わかるのだが、もっと美しいものとして表したいという気持ちにもなり、少しの嫌悪感を抱いた。カジモトの友達は、ノートルダムの部屋にある仏像である。その仏像を演じている役者が、彼の心を巧みに表していて、心を閉ざすほど、石のように硬直し、明るく前向きな気持ちになるほど、明るい色になり、滑らかに動きだす。この表現は素晴らしい。舞台が彼の心の表れでいっぱいになるようで、エンタメというより、芸術的効果が発揮されている。話の内容が重く深い内容であるから、それほど興行上で成功をおさめていないというのもうなずける。

ジプシーの若い女エスメラルダに促されてカジモトが踊った。そのため大騒ぎになり、カジモトは民衆から虐待を受けてしまう。エスメラルダが身をていして守り、罪悪感からカジモトに謝りにくる。話はそれぞれ恋愛絡みで紆余曲折するが、エスメラルダへの愛や正義感がカジモトの心に火がついて、外へ出るようになる。

クライマックスで、エスメラルダが息絶えようとするのを、カジモトが抱きしめている姿、そして、エスメラルダが死へ向かって歩き出すのを、カジモトが手を伸ばして倒れる姿は、涙を誘う。私が婚活の間、求めていたのは、この絶対的な愛の光りであった。この間、仏像の役者が、カジモトを囲んで、身をくねらせて手を斜めに差し出し固まるのは、三十三間堂の仏像が動き出したかのような感動があった。

この作品は、劇団四季観てきた中で、かなり良かった。現在、ウクライナとロシアの戦争があり、明るく浮ついた作品よりも、こういう内容あるものを観たいと思う人が多いのではないだろうか?

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香港飲茶専門店↑この店の前に多く人が並んでいた。叉焼(チャーシュー)メロンパンとは、興味をもった。

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中国では、こんな光景が当たり前なのだろうか?

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この店も口コミで話題なのか、混んでいる。

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ここで食事をすることにした。横浜中華街食べログランキングで№1の店である。

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4980円のコースにしたが、店員の態度が皆おかしい。冷たいし呆れた態度なのだ。接客が悪いぞ。ロシアの戦争から日中関係が悪化していることに根があるのかもしれぬ。中華街への風当たりが強いのだろう。

味はそれほど癖がない。しかし、麻婆豆腐は辛すぎて食べられなかった。ホタテ貝と車海老のXO醤炒めはキノコが多すぎて食べきれなかった。味からすれば、4980円は高いと思うが、中華街を肌で感じることができたこと、

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「北京ダックのそぎ切り。全聚徳は客の前で皮を削ぎ落す趣向で人気を博した」とwikiに書いてある。

特に、丸焼きしたアヒルを客の前で皮を削ぎ落すのは、本場の北京ダックを食べたようで感動した。

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緑の服を着た女性が魅力的だ!

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フカヒレ専門店なのか?

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帰りに寄った眼科で絵がかけられていた。

北の海の砂丘を思い出す!

秋葉原の電気街、水道橋の「かつ吉」で思うこと!

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今日、秋葉原に行ってきた。

会社で責任者になるというから、販売計画もしていくようになれば、パソコンで管理すべきデータも多くなる。そのため、持ち運びが出来るモバイバルノートパソコンを買うようにしようと思う。

理想は、どこでもパソコンを用いて、考えて行動できるようにしていくこと。そのため、週間アスキーで調べると、NECLAVIE NEXTREME Carbon XC750がカラー写真で掲載されていて、重量が890gしかない。駅前のヨドバシカメラで持ってみて、こんなに軽いのかと驚かされた。モバイバルパソコンのスペースが多いのは、秋葉原といえど、パソコン売場にくるのは、ゲームに使用できるもの、ビジネスに使用できるものがメインになるからだろう。

値段が24万円というのも、それだけの利用価値があるのかと、金銭感覚が麻痺しているようで、怖くなってしまう。41歳で独身だと、このまま死んでいいのか? という思いが日増しに強くなる。今ある貯金を将来のために残しておくより、自己啓発のためにつかっていきたい。

念願のデジタル生活のために、パソコン、印刷機、スキャナーを買うことに決めた。これからは、デジタル管理をしていくことで、必要な情報をすぐ取り出せるようにしていかなければ……。

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秋葉原は、電気街から大きくなってきたというのであって、昔ながらの商店街の電気屋さんのようなこじんまりとしたお店もあり、5階建てのソフマップが2軒もある。中古専門、ゲーム専門とそれぞれが特色を出して競合しているなぁと感動した。

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ゲーム専門店の地下で、昼間から若い女性が、ゲームの試用画面を食い入るようにみつめていた。2つ隣のゲーム機には、痩せて眼鏡をかけた男性が、ゲームの機能を一つ一つ確かめているようで、その手際の良さに目を奪われた。私は長くスーパーマーケットの世界にいて、暗闇に画面が青白く光っている中で、静かな炎のようにそれぞれの目が燃えている世界を忘れていた。

私はゲームが好きであったが、ハマってしまう、それには毒があると感じてするのをやめたのだ。

 

帰りには、水道橋駅で降りて、三島由紀夫がボディビルのトレーニングの後で立ち寄っていたお店、『かつ吉』のステーキを食べた。三島は、ステーキに包丁を入れて、好みの柔らかさでないために、席を立って帰ったという話があるという。彼は、この店にそれほど期待していたのかもしれない。

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店内は伊万里の小皿は数えられないほどあって、すべて木製のテーブルで、店員を呼ぶのも、鐘の鈴を紐を揺らして鳴らすというもので、まさに和の世界であった。あの地下のゲームの世界から、またこういう和の雰囲気で、カツやステーキを出すお店があり、連日、満員というそうだ。各テーブルには、予約席という札が多く置いてあった。

200g3000円のステーキは薄くて、肉に味がしっかり染みたジューシーで、美味しかった。ご飯に青紫蘇が混ぜられていて、それが実に肉料理と合っていて美味い。

ご飯、味噌汁、サラダがお替わり自由で、この味、この独特の雰囲気なら、コスパはいいだろう。職場の人間関係でトラブルを抱えていて、その怒りの感情にとらわれていたのだが、ここに来て、幸せな気持ちになり、謝罪の気持ちが刹那湧いてくるのである。心とは不思議なものだ。

三島由紀夫が当時通っていた頃の『かつ吉』が以下の写真である。

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今の『かつ吉』は↓

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近くに柔道着の専門店があった↓

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世界を変えたいなら、最高のものに触れよ!

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先月訪れたルーブルを再訪した。今度は、智絵里さんという方だ。また、City heavenの口コミに書いた。感動したからだ。分別などいらない。

 

「この度、会社で昇進し、職位の上がる前に、吉原随一サービスの良さで知られるルーブルで名高い智絵里さんにお世話になりました。
写メ日記に、滋賀県雄琴のレジェンド講習員、鈴蘭さんに時間ギリギリの深夜まで丁寧に指導してもらい、その接客に涙を流した旨を書かれていて、私はぜひ一度、入りたい想いでいました。
以前、雄琴の「皇帝別館」で不動のNO1と噂される方のサービスを受けたことがあり、容姿は三十路を過ぎた小綺麗な女性というほどで、室内も決して豪華とはいえない内容であったにもかかわらず、えらく感動したことが忘れられなかったからです。2度逝かせてあげることを義務というかのように、最後まであらゆる努力を惜しまず、ギリギリまで手を緩めず息子をしごいてくれたことに、愛を感じました。
ルーブルの智恵理さんに、鈴蘭さんは、元々雄琴のどこに所属していた方か? と尋ねると、「皇帝別館」という声が返ってきたのには驚きでした。
ソープランドの本場、吉原とあって、ルーブルの室内は豪華で、智恵理さんは若く、顔もスタイルもアイドルの華やかさがあり、肌も絹のようになめらかで、水をはじくほどのハリがありました。
開始早々逝ってしまい、賢者モードからの回復が苦手な私は、なかなか2度は逝けません。それでも手を抜かずに、映画のように洗練されたキスを何度もしてくれて、優しい励ましの声をうんとかけてくれて、とても幸せな気持ちになりました。
私は店で食品を売る販売をしておりますが、仕事を愛する気持ちと誇りが根になければ、どんな花も咲くことはないんだと諭されたようでした。
智恵理さんの写メ日記に記載された「感動をお伝えできるように頑張りますね。3月にはある程度ご披露できる」という言葉は本当です。
ソープに行ったけど、がっかりしたとぼやいている人は多いでしょう。ぜひ、智恵理さんの本物のプロのサービスをご堪能ください。ベンツによる送り迎えもあり、駅前で降りた時には、コンビニの前にいた高校生が目を丸くしていました。ルーブルを通過した後には、世界がルーブルの美術のように変わって見えてくることでしょう!異次元の世界へ……」

劇団四季『アナと雪の女王』を観た後は、浅草に散歩をしに行く。


新しい劇場に変わり、設備を良くしたのだろう。アナ雪の魔法が舞台に再現されていてすごいと思った。どういう技術を用いているのだろうというぐらい、舞台と映像をミックスさせてつかっているのだろうけど、どこからが現物で、どこからがCGなのかわからなくなった。やはりハイライトは、前半の終わりに歌う『ありのままで』だろう。劇団四季の母音発声法によるところもあり、歌詞がハッキリと聞こえてきて、婚活で出会った30人以上から冷たく振られて、その度に心が氷のようになっていたことを思い出した。その度に決意した気持ちを、ハッキリ歌っている。この歌は愛の歌なのだろう。
女性の心の奥深くには、氷のような無慈悲があるということを、太宰の小説家で読んだことがあったけれど、婚活の女性は皆そうだった。最後は、詐欺師の女性と何度もデートをして、辛い思いをして、アナ雪の物語に感動できるようになれた。
少しも寒くないわぁとビブラートが長く続き、ふっと切れるところで、舞台の雪の女王が光を放ち、舞台の照明が落ちる演出は、観客の度肝を抜くぐらいの力強い演出であった。姉妹の物語であり、愛することはどういうことなのか? 愛とは何か? という答えを探し求めるということ。愛の専門家である女性を対象とした物語なのだろう。女性の女性による女性のための物語という印象を受けた。
男性にばかり囲まれて育った世界にアナ雪はなく、その世界を理解できなくても、やはり憧れるのは永遠に女性的なもの、我を天に誘う。

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新世界ビルから、三島由紀夫の百万円煎餅という作品が出来た。しかし、もう浅草6区にあった新世界は終わりを告げていた。この建物の屋上は遊園地だったのだろう。きっと、三島のことだから、事物を正確に描いていることだろう。浅草は下町の伝統を感じる。若い頃の氷川が看板にあるけれど、この頃から大分、時は過ぎたものだ。

焼肉屋の隣に動物病院。食欲と愛護欲、人間の都合の良い心模様が交錯している。

観光名所の雷門、浅草駅から歩いて5分もしないところにあるなんて。一度は来てみるものだ。金の糞もすぐ近くに見える。

太宰治が飲んだ電気ブランというアルコール含有率30%の酒があるのは神谷バーである。この建物は、太宰の頃から変わっていない。神谷バーの文字が、昔の看板では逆の順序で書かれている。
太宰の世界に度々登場する浅草。今とは随分と変わってしまっただろうけど、会ってみたいと思えてくる。

世の不正を感じている人のための映画『コレクティブ 国家の嘘』

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ROTTEN TOMATOESというアメリカ合衆国の映画評論サイトがある。主にアメリカ人が好んで観る内容に偏りはあるものの、高評価にランクされているものは、どれも心に残る名作であると納得できるものばかりだ。

トマトのパーセンテージが評論家の評価、ポップコーンのパーセンテージが大衆の評価となっている。

『コレクティブ 国家の嘘』というドキュメンタリーがトマト96%であって、会社の腐敗というものを感じていた時期であったから興味をもった。

あるライブハウスで火災が起きた状況が映像で流れる。

「あれっ、こんな演出はないぞ。消火器はないのか?」

とバンドのボーカルが焦りだす。数秒で火が瞬く間に天井を覆い、観客の騒ぎが起こるとすぐに、場内が煙で見えなくなる。その映像は実際に体験したほどリアルで恐ろしい。

画面が切り替わると、左手の指が喪失し、全身をヤケドした姿の女性がカメラに写真を撮らせている。顔立ちがモデルのように美しいことで、事故の痛々しさがより際立ってくる。

しかし、この写真を観た事件の遺族の方達は、これよりも軽いヤケドであったのに、何故、死なねばならなかったのか? という疑問を抱くのであった。

病院に運ばれた64人が死亡した理由がありうべからざる感染症であり、消毒液を本来の10倍に薄めてつかっていたということがわかってくる。明らかな事実であり、与党であった社会民主党は政権から退陣する。代わりに厚生省の大臣になった正義感が静かに燃えているような男は、政治的腐敗を正そうと、一生懸命、対処しようとするが、マスメディアも病院も警察もすべて国家ぐるみで行われている犯罪であったのだ。結局、新たな大臣は何もできずに、次の選挙で、また社会民主党が政権を得て騒ぐテレビ番組をシニカルに眺めていることしかできない。

事件の被害者の家族が墓参りで集まり、父親と母親は悔しさで涙を目に浮かべている。被害者の彼が好きだった歌が流れる。子供の頃に憧れたヒーローはどこにもいないという歌詞を父親が涙声で歌い、フロントガラスがぼやけて映し出されたところで、映画は終わる。

この嘆きの言葉が、正義のヒーローに憧れていた少年時代を思い出させ、心の琴線に触れるのである。この映画の普遍性は、ルーマニアの国家ぐるみの不正でありながら、一つの会社においても、これに近い癒着を目にすることがあるだろう。

ROTTEN TOMATOES のサイトでは、

「政府が国民への責任を放棄したときに起きる政治的腐敗と公的なシニシズムのサイクルについてダークで効果的な概要を提示する」

「世界を改善するため、あるいは少しでも嫌なことを減らすために何が必要なのか、正直で影響力のあるやや古風なユートピアの例が描き出されている」

会社員生活も、もう20年近くになるが、いつも不可解さ、理不尽、癒着を感じている。大きな壁の前でもくじけずに生きようと励まされているような気持ちになれた。たった一人だけでも声を出して変えようと努力しない限りは組織の不正は何も変わらないのだ!


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CODA あいのうた 伝えることの難しさに共感し涙なしでは帰れない!

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難聴の両親と兄をもつ家庭で生まれた唯一健聴の彼女が歌の才能に気づき、その道を求めるという物語ということで、テーマからして私には合わないのではと思ったが、観終わってからの率直な感想といては、観て本当に良かったということだ。オスカーということで映画館に足を運んだのだが、私はもっと滂沱の涙を流すだけの感動ある映画がわんさと世の中に溢れていると思えてくる。以前、レンタルショップには置いていないエイズウィルスの友達との親しい交流を描いた『マイフレンド フォーエバー』をネット配信サービスを利用して観た時にも同じく涙を流したが、しかし、エイズという当時不治の病という暗闇の中に光を求めていくものも良いが、今回の『CODA あいのうた』は、難聴の家族でありながら、性の喜びを謳歌していて、手話もユーモアと力強さに溢れ、普段、人柄を理解する時、言葉よりも、その人の態度や立ち居振る舞いに影響を受けていることを諭されるほど魅力的であった。
声が聞こえない家族は、漁師であり、健聴者である彼女を生きていく上で必要にしている。しかし、兄は家族のために才能を犠牲にする必要はないという態度を崩さない。そして、両親は娘がそれほど才能があるかわからないのだ。音楽大学の入学試験で、試験官を前にして、歌を歌う時に、2階席に座る家族に、手話を交えて歌う姿に、懸命に自分の歌声を届けようと訴える思いが伝わってきて、涙が溢れてきた。人は誰しも自分の気持ちを伝えたい。それは登場人物が手話を駆使して社会に向き合う苦労に共感するほどに難しいことなのだ。
大学の寮に向かうため、彼女は家族と抱き合って別れを惜しんだ後、車に乗り込み、家族の姿が見えなくなった頃に、助手席から身を乗り出し、手でマークをつくる無邪気さが、エミリア・ジョーンズの笑顔に適っていて、爽やかな余韻があった。
エミリア・ジョーンズが恋人と湖の上でキスをするシーンには、結婚は若い男女がするものだという昔からの観念を説明するに足る若さの不遜なまでの輝きがあった。
とにかく平易な物語であっても、それぞれが印象的であるのは、登場人物の個性がとても魅力的だからだろう。手話のどれもが力強く、助演男優賞を受賞したトロイ・コッツァーは言葉を発しないけれど、身振り手振りで表す姿は、どれも彼の内なるマグマが火山となって吹き出さんばかりのエネルギーを感じる。頑張ろうと思わせる強さがあるのだ。
ぜひ、見に行って欲しい!

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分裂気質と詩人ヘルダーリン、画家カール・シュピッツヴェーク

f:id:nyoraikun:20220404213812j:plainクレッチマーの性格分析に、分裂気質というのがある。これは、私のことを述べているようだと思う。今まで好きになった作家もそうであるし、分裂気質の画家として、例にあげられているカール・シュピッツヴェークの絵をみて、長らく待ちわびた画家に出会えたと思えたほどだった。
分裂気質タイプ(S型)
このタイプは第三者からは簡単に理解しがたい性格である。一般的に、物静かで非社交的、真面目でユーモアがない。デリケートな性格で通俗的な物事を軽蔑し、自分だけの世界を作り上げ、それに熱中するタイプ。文学、美術等の芸術面に関することがらにおいて才能を発揮することが多く、貴族的なほど洗練された上品なセンスと冷酷さを持ち合わせている。粗野で下品なことに対して極端に嫌悪感を示すのもその一端のあらわれである。さらにこのタイプの人は観察力と分析力にすぐれ、理路整然とした物事の考え方をすることが多い。有能な才能を持ち合わせていれば、ナンバー2、ブレーンとして力を発揮する。対人関係においては、好き嫌いがはげしく自分の世界観がわかりそうな人には興味を示すが、第一印象で嫌なイメージを持った相手には全く興味を示すことがない。
細長型(分裂気質)は思春期の性的成熟時代に危機があり、極端な耽溺、哲学的穿鑿、両親や周囲の人々との不和、職業選択の困難、功名心に満ちた突進などに傾く。この型の人が精神病になる場合には主として精神分裂病であり、持続的な人格崩壊にまでおいちることもある。
分裂気質者 激情家、浪漫主義者、技巧派の作家、精密な論理化、体系家、形而上学者、純粋な理想主義者、専制者と狂熱者、冷ややかな打算家となっている。

繊細に素質づけられた分裂気質者のすべてが実社会に対したときに感ずることを遺憾なく述べている言葉として、著者が取り上げられている。↓
ヘルダーリン「つくづく思うに、私はひたすらの愛ゆえに固陋なのだ。私がおずおずと世を厭うのは、現実によって私自身の欲求の世界が攪乱されることをおそれるからではない。私は、何かに対して私が進んで示した切実な同情の念が現実によってさまたげられることを厭うのだ。私は私のうちにあるあたたかい生命が、氷のように冷たい現実の歴史の中で冷却してしまうことをおそれる」
時に極度に情愛のこまやかな個人的友情を得ることはあっても、世間の人々に伍して満足を感ずることなどはほとんどない。そのため、感情のとぼしい分裂気質者は不機嫌な厭人的な変り者として自己の殻に閉じこもってしまうし、感情豊かな分裂気質性の芸術家は、衷心から優しい愛情を求めながらも、自分の美しい幻想が他人の意志によって抵抗も障害も受けないような世界へと逃避してしまう。

私は上述されたものの傾向、芽となるものはあるものの、幹となり枝となり花と咲いていない。これからもっと勉強していかないとダメだんだ。しかし、傾向ははっきり分裂気質に属するものだと確信した。三島由紀夫が好きになったのも、気質がとてもよく似ているからだろう。
ヘルダーリンのヒューペリオンで私が好きな言葉を紹介する。
「血は心臓の中で別れては帰ってくる。そのすべてが燃え上がる合一した永遠の生命なのだ。」
カール・シュピッツヴェークの絵画↓
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カテゴリ
阪神タイガース・プロ野球・スポーツ